沖縄の珍味、ピィパーズの祭典 糸満市のファーマーズにぎわう 独特の風味と健康効果に注目
【糸満】コショウのような沖縄在来植物の生産者や加工事業者でつくる「県ピィパーズ生産推進協議会(沖ピ協)」は11月23、24両日、糸満市のファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」に特設ブースを設け、「第7回胡椒(こしょう)ピィパーズ祭」と題して苗や加工品を販売した。 「観光客が戻り購入単価も増加」JA直売所の販売高 過去最高83億3900万円 ピィパーズは地域ごとに「ピパーチ」「フィファチ」などと呼ばれ、生産地の北限は奄美だという。沖ピ協は年1回程度、販売イベントを続けてきた。 ピィパーズは、生葉をみじん切りにしてジューシーやソーミンチャンプルーに小ネギ代わりに入れるのがお勧めで、実の粉末はレモンティーやコーヒーにかけるとおいしいという。 南城市内の「島ファーム」で自家栽培している沖ピ協会長の島袋安弘さんは「全身を温めたり、血液をサラサラにしたりと良い効能がたくさん。この通り、ふるさと八重山で小さい頃から食べて育った私は元気です」と笑った。(南部報道部・平島夏実)