ベネズエラ野党指導者を拘束 マドゥロ大統領の就任式前日
カラカス、ベネズエラ、1月10日 (AP) ― 南米ベネズエラの野党指導者マリア・マチャド氏が、首都カラカスで行われた反政府デモの最中、治安部隊に身柄を一時拘束された。マチャド陣営が発表した。 マチャド氏は1月9日、マドゥロ大統領の3期目の就任を阻止すべく、数カ月に及ぶ潜伏生活から初めて公の場に姿を現した。 マチャド陣営のSNS投稿によれば、マチャド氏が支持者グループに向けた演説を終え、カラカス東部の演説会場をオートバイで出発する際に、治安部隊がオートバイの車列に発砲したという。 現在マチャド氏の居場所は分からず、政権側からのコメントもない。 この日の抗議デモは、昨年の大統領選挙で敗北したという確かな証拠があるにもかかわらず、マドゥロ氏の3期目の就任式前日に行われた。 選挙結果は、政府支持者で固められた国民選挙評議会が、マドゥロ氏の当選を宣言したが、従前の選挙とは異なり、当局は投票記録を公表しなかった。 一方の野党側は、85%の電子投票機から集計表を集め、ネット上に掲載。 その結果、エドムンド・ゴンサレス候補が2対1以上の大差でマドゥロ候補を破った。 マドゥロ政権から選挙監視のために招待されていた国連と、アトランタに本部を置くカーター・センターの専門家らは、野党が公表した集計表は正当なものだと述べており、米国や他の政府もゴンサレス氏をベネズエラの次期大統領として承認している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)