奥平大兼×久間田琳加×藤吉夏鈴×月島琉衣×齋藤潤 “観たくてたまらない”若手俳優たち
久間田琳加
ここ数年コンスタントに映画やドラマに出演し、モデル業と女優業の両立がすっかり軌道に乗ってきたと見える久間田琳加も、2024年の成長ぶりが著しい。『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)でのトラウマを抱えたティンパニー奏者役に始まり、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』での高飛車な高校生、そして『私たちが恋する理由』での正統派なヒロイン。2025年1月から始まる『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)に新キャラクターとして出演することが決まっているようで、コメディ作品でもうひと伸び見せてくれるに違いない。
藤吉夏鈴
『新米記者トロッ子』といえば、主演を務めた櫻坂46の藤吉夏鈴もなかなかの好演であった(というか、そもそも作品自体がもっと話題になっていいぐらい出色だったのだが)。しばらく坂道系アイドルグループをチェックしていなかったのでほとんどノーマークな存在ではあったが、1月期のWOWOWの『アオハライド Season2』で、どうしたって映画版の高畑充希と比較されてしまう成海唯役を演じきり、『トロッ子』ではまだ手探りな部分がありそうだが、充分に楽しんで演じている様子が窺える。アイドル兼女優として、楽しみな逸材だ。
月島琉衣&斉藤潤
他に特筆して選ぶべきところでは、『からかい上手の高木さん』(TBS系)でタイトルロールの高木さん役として理想的な中学生ヒロインを体現し、『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系)では物語を思わぬ方向へと動かす女子高生役でコメディ演技もこなした月島琉衣。『Seventeen』のモデルでもあり、「全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャーも務めたという点で、ブレイクの下地は整っている。 あとは『カラオケ行こ!』で綾野剛を相手に引けを取らない堂々とした演技を見せ、『室井慎次』2部作では非常に重要な役柄を任された斉藤潤。この2人は、将来性を考えるといまのうちに触れておく必要があるだろう。 迷った末に5人の枠から外したなかで、どうしても名前だけでも挙げておきたいのは、『ゴールド・ボーイ』の羽村仁成、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(東海テレビ・フジテレビ系)の城桧吏、『ウイングマン』(DMM TV)の藤岡真威人。そして『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)で『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)のキングみたいなキャラクターを演じたカルマという役者がとても気になっている。
久保田和馬