ガッカリ…。欧州、今季期待ハズレだったチーム(10)史上最悪のシーズンに? アジア人FWの不調が響いたのは?
今シーズンはレヴァークーゼンやインテル、レアル・マドリードなど各国リーグで独走優勝が目立っている。裏を返せば、他のチームが期待外れだったことからこのようなケースが多発しているとも言える。今回は、様々な要因で期待外れに終わってしまったチームを紹介する(成績は5月15日時点)。
FCポルト(ポルトガル) 順位:3位 今季成績:21勝6分6敗(勝ち点69) 昨シーズンにFCポルトは勝ち点2差でベンフィカにポルトガル王者の座を明け渡していた。迎えた今シーズンは2季ぶりのリーグ優勝を目指して戦ったが、優勝したスポルティングCPには勝ち点18も離されてしまい、勝ち点1差に迫るブラガとの最終節で敗れることがあれば1975/76シーズン以来の4位フィニッシュとなってしまう。 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、アーセナルとの決勝トーナメント1回戦でPK戦まで持ち込むなど、トーナメントに強いセルジオ・コンセイソン監督のチームらしく堅守速攻を徹底して好勝負を繰り広げたが、先述した通りリーグ戦では苦しんだ。 その大きな要因となっているのがチャンスメイカーとして機能していた昨夏のオタヴィオの退団と、昨シーズンのリーグ得点王であるメフディ・タレミの不調だ。特にイラン代表FWの得点力不足は予想外なところがあり、2シーズン連続でリーグ戦20ゴール以上決めていたストライカーが今シーズンは6ゴールしか決めることができなかった。 彼の不調でエヴァニウソンがエースとして台頭し、結果的にストライカーの世代交代ができたのはポジティブに捉えるべきだろうが、今シーズンに限定すると厳しかった。国内カップ戦で決勝に進出していることからタイトル獲得の可能性も残されているが、仮にこの大一番に敗れるとなると無冠に終わる。そして冒頭に述べたようにブラガとのリーグ最終節に敗れると、4位へと転落するため、クラブ史に残る最悪のシーズンと呼ばれる可能性もある。この最悪の事態だけは何とか避けたいところだ。
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