ユーロ圏インフレ率、6月は2.5%に-目標値への低下軌道を示唆
(ブルームバーグ): ユーロ圏のインフレ率は6月に低下、欧州中央銀行(ECB)が目指す2%へ向かいつつあることがあらためて示された。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が2日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.5%上昇、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値に一致した。前月は同2.6%上昇だった。食品やエネルギーなど変動の激しい項目を除くコアインフレ率は2.9%で前月と変わらず。市場予想では2.8%への減速が見込まれていた。
ECBは6月に0.25ポイントの利下げを実施。政策当局者は、追加利下げに踏み切れるほど域内のインフレは減速しているかどうかを見極めている。年次フォーラムのためポルトガルのシントラを訪問しているラガルド総裁やチーフエコノミスト、レーン理事はインフレの脅威が過ぎ去ったことを示す確定的な証拠はまだないとの見方を示した。
ラガルド氏は「十分なデータを収集し、インフレが目標値を上回るリスクは過ぎたと確信できるには時間がかかるだろう」と語った。
原題:Euro-Zone Inflation Slows as Lagarde Plays for Time on Rates (1)
(抜粋)
--取材協力:Barbara Sladkowska、Joel Rinneby、Mark Schroers、Alexander Weber、Joao Lima.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Jana Randow