テイラー・スウィフト、コンサート襲撃を“最も恐れている”と綴った過去のエッセイに注目集まる
テイラー・スウィフトが、今週オーストリアのウィーンで開催予定の3公演をテロ計画が発覚したためキャンセルしたが、彼女がそのようなシナリオを“最も恐れている”と書いていたエッセイが再浮上し注目されている。 【グラミー賞】受賞アーティストであるテイラーの【The Eras Tour】は、週末にウィーンで3公演が行われる予定だったが、コンサート会場を狙ったテロ攻撃を計画していたとされる2人の容疑者の逮捕を受け、現地時間2024年8月7日に突然キャンセルされた。 テイラーはまさにこの恐怖についての考察を、2019年に米エル誌に寄稿したエッセイで綴っており、2017年に英マンチェスターで開催されたアリアナ・グランデのコンサートでのISISによる爆破事件や、米ラスベガスの【ルート91・ハーべスト・ミュージック・フェスティバル】での銃乱射事件をきっかけに、ライブ・パフォーマンスを行うことへの不安を率直に語っていた。マンチェスターでは22人が死亡、200人以上が負傷し、ラスベガスでは64人が死亡、413人が負傷した。 当時彼女は、「私が最も恐れていることです。マンチェスター・アリーナの爆破事件とラスベガスのコンサート銃乱射事件の後、私は今回ツアーに出ることが怖くてたまりませんでした。どうすれば300万人ものファンの安全を7か月もの間確保できるかわからなかったからです。私のファンの安全を守るために、膨大な量の計画、費用、努力が注ぎ込まれました」と綴っていた。 また、「暴力への恐怖は私生活にも影響を与えています」と彼女は言い、“銃創や刺し傷用のクィッククロット軍用止血薬入り包帯”を常備していると明かしていた。 残念ながらテイラーのこうした懸念は、ウィーンで起きた事件で現実となってしまった。現地時間の8月7日にオーストリア警察は、エルンスト・ハッペル・シュターディオンでテイラーのコンサートに対するテロ攻撃を計画していた2人の容疑者の逮捕を確認した。容疑者の1人は19歳のオーストリア人で、ネット上で過激化し、7月にイスラム国に忠誠を誓っていたと報じられている。 オーストリア公安総局長のフランツ・ルフは米ニューヨーク・ポストを通じ、「容疑者たちはテイラー・スウィフトのコンサートに集中していた。テロ攻撃の準備のために行動していたことがわかった。明らかな脅威が回避された」と話した。 このテロ計画により、コンサート・プロモーターのバラクーダ・ミュージックは、8月8日から10日に予定されていた公演のキャンセルを余儀なくされた。同社の声明には、「エルンスト・ハッペル・シュターディオンでテロ攻撃が計画されていることが政府当局によって確認されたため、皆様の安全のため、予定されていた3公演を中止せざるを得なくなりました」と記載されており、これをテイラー・ネイションもインスタグラムで再投稿した。すべてのチケットは10営業日以内に自動的に払い戻される。 テイラーのウィーン公演は【The Eras Tour】欧州日程の最後から2番目の開催地となる予定だった。欧州での最終公演は8月14日から18日まで英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで5夜にわたって行われる。彼女は10月に北米をまわり、年末に【The Eras Tour】の最終公演を行う予定だが、ウィーン公演の中止は、その他の点では大成功を収めたツアーに影を落としている。