組織犯罪と政府の無策に抗議 幹線道路封鎖のペルー労働者
ビル、ペルー、10月29日 (AP) ― 暴力が横行する南米ペルー北部のラリベルタード地域で10月28日、犯罪組織に対する政府の無策に抗議して、高速道路の通行を止めて抗議する数千人の労働者と治安部隊が衝突、民間人が3人負傷、警察官2人が暴行を受けた。 パンアメリカンハイウェイでトラックに火を付けたデモ隊に対して、治安部隊は催涙弾を使用。 デモ隊はペルー北部のビルで、パンアメリカンハイウェイの5個所を封鎖。この際に治安部隊と衝突して、数人が負傷した。 トレーラーが放火されるなどの抗議行動には、アジア、ヨーロッパ、アメリカに果物や野菜を輸出する農業の広い分野で働く多くの労働者が参加した。 ペルーの貿易・生産・観光・サービス業協会によると、ハイウェイの封鎖で、ビル県の農産物輸出部門では、毎日790万ドルの損失が発生しているという。 横行する組織犯罪と政府に抗議するデモは、今月に入って3回目になる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)