<春に挑む>センバツ 京都外大西、京都国際 選手紹介/1 /京都
開幕まで1カ月あまりとなったセンバツに向け、京都外大西、京都国際の日々の練習もさらに熱を帯びてきた。その中で、昨秋の公式戦で活躍し、両チームを甲子園へ導いた主力選手たちを紹介する。【水谷怜央那、矢倉健次】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇「背中で語る」エース 京都外大西 田中遥音(はると)投手(2年) チームメートとじゃれ合う無邪気な少年は、試合になると雰囲気が一変する。昨秋の近畿地区大会では3試合で完投。巧みに緩急を使った投球で、並み居る近畿の強打者たちを打ち取った。 「理想の投手」として挙げるのは、大阪桐蔭のエースとして春夏計3回甲子園に出場し、昨年プロ入りした前田悠伍投手。そのグラブのメーカーや色まで把握して「前田マニア」を自称する。特にマウンドでの立ち振る舞いに憧れるが、まねるのではなく「自分は自分のスタイルで」。甲子園で活躍して「田中マニア」を作ることを目指す。 センバツの目標は優勝。期待を背負ってマウンドに立ち、守備陣に背中で語って奮い立たせるエースになりたいと願う。 ……………………………………………………… (1)愛知県春日井市立西部中(2)175センチ、66キロ、左投左打(3)前田悠伍(ソフトバンク)(4)納豆、ネギ、シフォンケーキ ……………………………………………………………………………………………………… ◇大黒柱 球威に磨き 京都国際 中崎琉生(るい)主将(2年) チームの大黒柱だ。2023年秋の公式戦は登板した8試合中7試合で完投して4完封。防御率0・73と抜群の安定感を見せた。府大会決勝から近畿地区大会準決勝まで4試合で計5点しか取れなかったチームの得点力不足に耐え、センバツをたぐり寄せた。 小牧憲継監督は期待を込めて「投手らしい、わがままな性格」と評する。22年秋の近畿大会、23年夏の京都大会では早い回に失点して降板。チームの敗退が決まり、甲子園出場がならなかったことに責任を感じて「新チームは自分がやるしかない」と主将に志願した。甲子園でも大活躍した2年先輩の森下瑠大投手(現DeNA)にあこがれて入学。その背中を追い、球威・制球に磨きをかけてさらなる成長を期す。 ……………………………………………………… (1)兵庫県西宮市立瓦木中「甲子園は地元。絶対に出たかった」(2)176センチ、76キロ、左投左打(3)宮城大弥(オリックス)(4)カニ ……………………………………………………………………………………………………… (1)出身中学(2)身長、体重、投打の左右(3)好きな野球選手(4)好きな食べ物 〔京都版〕