ひなが孵化して間もない時期のカンムリヅルの親子（周南市徳山動物園提供）

　山口県の周南市徳山動物園でカンムリヅルのひなが生まれ、すくすくと育っている。親鳥と2羽のひなの愛くるしい姿が来園者の人気を集めている。 【写真】営巣するコウノトリの親鳥とヒナ

　カンムリヅルはアフリカの草原や湿地に生息し、体長は約1メートル。ナイジェリアでは国鳥になっている。徳山動物園でカンムリヅルのひなが生まれるのは15年ぶりで、国内では同じ種類のカンムリヅルが同園など4園で飼育されているという。

　ひなは9月末に孵化した。親鳥がくちばしで与える餌のコオロギを食べて育ち、現在は体長10センチ前後。ふわふわの羽毛に包まれ、親鳥の翼の下で休んでいる姿も見られる。3～4か月もすると親鳥とほぼ同じ大きさまで成長するという。

　飼育担当の転裕美さん（47）は「成長を温かく見守ってほしい」と話している。