【通院費と入院費を負担】小林製薬が発表「紅麹」サプリ摂取した5人死亡 114人入院
■通院や通院希望は計680人 費用を小林製薬が負担
小林製薬の「紅麹原料」を使ったサプリメントで「腎疾患」などの健康被害が相次いでいる問題で、小林製薬は29日の会見で「紅麹」サプリとの関連が疑われる症状を訴えて既に通院したり、通院を希望したりしている人は680人いると明らかにし、通院や入院の費用を負担すると明らかにしました。 【Youtube LIVE】小林製薬社長が会見 小林製薬「紅麹」サプリ摂取で5人死亡〈カンテレNEWS〉 これまでに、小林製薬の「紅麹原料」を使ったサプリ「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた70代から90代の男女5人が死亡し、腎疾患などで入院した人は114人に上っています。 サプリと死亡の因果関係については不明です。
■「未知の成分」まだ解明できず
小林製薬は、「紅麹原料」に含まれる「未知の成分」が腎疾患の原因となった可能性を否定できないとしていますが、29日の会見でも、まだこの「未知の成分」の特定に至っていないと報告しています。 「未知の成分」が含まれているサプリの製造時期は去年4月から10月、出荷時期は去年7月から12月だということです。 小林製薬は、29日の会見で「『未知の成分』の構造までは、大分判明してきているものの、28日に厚労省と協議し、今後は小林製薬1社で判断するのではなく、国の研究機関とともに解明を進めていくことになった」と説明していて、国の研究機関にデータを提供しながら迅速な解明を進めていくとしています。 小林製薬には、2月上旬までに、複数人から腎疾患の症状について申告がありましたが、調査などに時間がかかり、1カ月以上経った22日の会見で初めて事態を公表しました。 「紅麹原料」を使った商品の自主回収や販売中止は、FNNのまとめでは60社以上に広がっています。 厚生労働省は小林製薬が紅麹原料を卸している52社と、そこから仕入れている173社に対して自主点検と報告を求めました。
■大阪工場は閉鎖 衛生状況などの確認困難
小林製薬が本社を置く大阪市は、食品衛生法に基づき「紅麹コレステヘルプ」、 「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD(ゴールド)」の3商品およそ100万個を回収するよう命じる行政処分を出しています。 しかし、小林製薬が「紅麹原料」を製造していた大阪市内の工場は、去年12月に既に閉鎖していて、衛生状況などの確認が難しいということです。 製造拠点はその後、機械ごと和歌山県内の工場に移っていますが、小林製薬によると、移転先で「紅麹原料」の製造は行っていないということです。 一方で、回収対象の商品(サプリメント)を製造していた岐阜県内の工場には、大阪市から依頼を受けた岐阜県の保健所が立ち入り検査に入っています。
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