新NISA「配当株投資」で稼ぐには欠かせない…「ゴリラ握力」で一生持ち続けたい「注目の4業種」
---------- 株を買って保有することで、その企業が利益の中から株主に分配する「配当金」によって利益を得る「配当株投資法」。この投資法を具体的に解説した著書『新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』が話題になっている配当太郎さんに、多少株価が下がってもガッチリ保有を続けたい「4つの業種」の銘柄を解説いただいた。 ---------- 【一覧を見る】運用資産1億円の投資家が保有する115銘柄を一挙公開…!
「ゴリラ握力」で持ち続けたい注目の4業種とは?
「稼ぐチカラ」+「安定感」+「実績」のある企業を選ぶ基準として、私は第1弾の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』の中で、次の4つの着眼点を紹介しました。 (1)参入障壁が高い4業種(銀行、商社、通信キャリア、保険)の企業 (2)業界の第1位か第2位の企業 (3)市場シェア3割以上の企業 (4)利益率が高い「ストック型ビジネス」の企業 こうした基準を満たす企業は、その多くが日本を代表するような有名企業であり、その株は「大型銘柄」と呼ばれています。 私は次のような4つの業種が注目に値すると考えています。 この4業種に共通するのは、「ストック型ビジネス」をはじめとして、いずれも利益率の高い事業を展開していることです。 ストック型ビジネスとは、長期利用を前提としたサービスを提供して、継続的に収益を得るビジネスモデルを指します。
注目業種(1)銀行…利益を積み上げて株主に還元する意識が高い
銀行業界は参入障壁が高いだけでなく、「お金」で「お金」を稼ぐという圧倒的な強みを持っていますから、日本の資本主義経済が続く限り、その「稼ぐチカラ」が大きく衰えることはないと考えています。 ここでいう銀行とは、「メガバンク」を指しており、地方銀行は含まれません。 地銀の場合、向こう10年間くらいで何らかの再編が起こって、好結果が生まれる可能性もありますが、現時点では未知数の部分が多いように思います。 メガバンクで注目しているのは、業界トップで三菱UFJ銀行を傘下に持つ「三菱UFJフィナンシャル・グループ」(8306・証券コード:以下同)と、第2位の三井住友銀行を傘下に収める「三井住友フィナンシャルグループ」(8316)です。 バブル崩壊(1991年)や、リーマン・ショック(2008年)では厳しい局面もあったメガバンクですが、無事に難局を乗り越えただけでなく、三菱UFJフィナンシャル・グループは、100年に一度といわれる2008年の金融不安の中で、米国モルガン・スタンレー(世界的な金融機関グループ)に出資して連結子会社「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を設立するなど、世界レベルのタフな腕力を示しています。 この両グループは、現在も積極的な海外展開を進めており、利益を積み上げて株主に還元する意識も高いため、安定的な配当金の増加が期待できると考えています。