洪水被害の減災を目的に大規模な「堤防決壊」実験を十勝川で実施 押し寄せる大量の水に“決壊しにくい堤防”はどこまで耐えるかなど検証 北海道幕別町
北海道放送(株)
年々、台風や大雨による洪水の被害が大きくなる中、27日、北海道十勝地方の幕別町で、川を利用した大がかりな堤防の決壊実験が行われました。 ナギーブ モスタファ記者 「住宅から1.3キロ離れたこちらには、十勝川が流れていて、堤防が川の水を堰き止めています」
水害対策の実験の舞台は、一級河川の十勝川です。 北海道内では、2016年8月の台風で、各地の一級河川で洪水被害が発生。500ヘクタール以上が氾濫した北見の常呂川では、堤防の性質の違いによって、決壊した個所と、決壊しなかった個所がありました。
ナギーブ モスタファ記者 「午後4時すぎです。堤防が完全に決壊しました。大量の水が住宅へと流れていきます」 実験開始から7時間後に堤防は、中央から崩れて決壊。建物2階に迫る高さまで、土砂を含んだ水が押し寄せました。
寒地土木研究所 前田俊一上席研究員 「(決壊まで)想定よりも時間がかかったな…というところ。堤防の特性に応じて、どういうふうに堤防が決壊するのか検討を進め、堤防の性質に応じた、被害の低減につなげたい」 まもなくやって来る台風や豪雨などの対策に向け、研究が続きます。
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