スリムボディをつくりあげた56歳 停滞した減量も「毎日体重計に乗ること」で変化が 「今よりもっとカッコいい身体になってステージに立ちたいです!」
10月26日(土)、徳島県の藍住町ではベストボディ・ジャパン主催の『マッスルモデル&フィットネスモデル2024徳島大会』が開催された。このカテゴリーでは他に比べて、バランス良く筋肉の付いたスタイルやスポーティーな筋肉美が審査基準となる。 【写真】切原幸枝さんのスリムボディ
ご主人のダイエットを機に自身もボディメイクをするようになった、切原幸枝(きりはら・ゆきえ/56)さん。筋トレを始めて6年経った今では、ご主人より切原さんの方が打ち込んでいるのだとか。 目標の体脂肪率は13%。9月に行われた高知龍馬大会から徳島大会までの約1カ月で、徐々に落とす作戦だった。しかし「減量は思うようにいかなかったですね」と、切原さんは苦笑する。 そこで実行したのが「毎日体重計に乗ること」。あまり数字に左右されすぎないよう、これまでは1週間に1回の計測だったが、今回は日々の数値変化を見るようにした。 「若いころは1週間単位で減っていたけれど、年齢を重ねるとコントロールが効かなくなっているようで……。調整がうまくできなくて、トレーナーにも毎日計測をおすすめされたんです。最初は勇気がいるけれど、数字を見たら意識は変わりましたね。はっきりと結果が分かるので、食事に気をつけようとか、運動を頑張ろう、とか」 コンテストシーズンになると、自主トレの頻度が上がるという切原さん。週4日ジムに通い、有酸素と筋トレをまんべんなくこなす。まずは10分ほどトレッドミルでのウォーキングやバイクでの有酸素。全身に血流をめぐらせて身体を温めたら、筋トレに移る。そして最後に脂肪を落とすため、20分以上の有酸素で締めくくる。 うまく減量ができない時期もあったが、目標の「体脂肪率13%」を見事達成し、挑んだ徳島大会。結果はフィットネスモデル部門のウーマンズクラス(50歳~無制限)で準グランプリだ。あと一歩及ばなかったものの、切原さんの声は清々しい。 ※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。 「大会の控え室の雰囲気がとても好きで、今回もたくさんの選手とお話させていただきました。なかでも、筋の入った腹筋がカッコよく気配りもできる素敵な方と出会えて、初めて『私もこんな人になりたい!』と欲が出てきました。これまではゆっくり、のんびりでいいかなと思っていたので、自分でも驚きです」
コンテストでの出会いは、時に変化の火種となる。今回の切原さんにとって、内面も身体もカッコいい人という理想像に出会えたことが変化の火種だろう。現に、これまでほとんどしていなかった腹筋を鍛え始めたそうだ。 「時間を見つけてはYouTubeを見ながら15分間腹筋トレーニングをするようになりました。今年で大会は終わりですが、また来年今よりもっとカッコいい身体になってステージに立ちたいです!」
取材:小笠拡子 撮影:山口夏織