【疑惑の鹿児島県警】内部情報を受け取った“とある記者”とは何者か “キーマン”のネットメディア代表が舞台裏を明かす「まさか報道機関にガサに入るとは」
「隠蔽指示はあったとみるべき」
県警の内部資料などを漏らしたとして県警曽於(そお)署の藤井光樹巡査長(49)が逮捕されたのは4月8日。「ハンター」の事務所に家宅捜索令状を携えた警察官らがやって来たのも同じ日だった。 「『ハンター』は報道機関です。まさか報道機関にガサ入れすることはないだろうとタカをくくっていたら、朝、ピンポンと鳴って“鹿児島県警です”と。その時に携帯電話もパソコンも持っていかれてしまいました。その中に、4月3日に小笠原さんからPDFで受け取っていた今回の文書も入っていたのです」(同) 「ハンター」事務所の家宅捜索により、内部の不祥事が漏れていることを把握した県警の動きは速かった。まず5月13日、トイレで盗撮したとの容疑で枕崎署の巡査部長を逮捕。そして同月31日、情報漏えいの疑いで本田氏を逮捕したのだ。 「私も小笠原さんもあの資料を送ってきたのが本田さんだったというのは逮捕後に知りました。本田さんが警察で使っていたパソコンを解析したところ、われわれに送ってきたのと同じ資料のデータが出てきたことで漏えい元だと分かったようです」 と、中願寺氏は言う。 「枕崎署員の盗撮事件については、情報が漏れていることが分かったので、『ハンター』に書かれる前に急いで立件したのでしょう。あれは昨年12月の事件で、本田さんが退職する今年3月末には捜査は終わっていたのだから、その時点で立件されていないのはおかしい。やはり野川本部長による隠蔽指示はあったとみるべきでしょう」(同) 6月13日発売の「週刊新潮」では、前代未聞の騒動の内情について報じている。
「週刊新潮」2024年6月20日号 掲載
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