台風10号 西日本に28日頃上陸のおそれ 最大瞬間風速60メートル 停電の備えを
台風接近前から大雨 台風本体が近づくと記録的な大雨のおそれ
西日本と東日本では、湿った空気の影響で連日、ゲリラ雷雨となっています。今日25日も九州~東北のあちらこちらで雨雲や雷雲が発達し、上市町の東種(富山県)で1時間に146.5ミリと、観測史上1位の猛烈な雨を観測しました。 すでに湿った空気の影響で大雨となっている所に、27日以降は台風本体の雨雲がかかるため記録的な大雨となるおそれがあります。 【24時間予想雨量(27日18時まで・多い所)】 東海地方 200ミリ 四国地方 200ミリ 近畿地方 150ミリ 九州南部 150ミリ その後、27日18時~28日18時までに予想される24時間雨量(多い所) 東海地方 400ミリ 近畿地方 300ミリ 四国地方 300ミリ 九州南部 300ミリ 九州北部地方 200ミリ 中国地方 150ミリ 台風が接近・上陸する28日は、台風本体の雨雲がかかるため記録的な大雨になるおそれがあります。台風の進路や移動速度によって大雨の範囲や雨量が変わるため、最新の台風情報をこまめに確認して下さい。
最大瞬間風速60メートル予想 関空を襲った台風21号に類似
台風10号は、28日に列島に接近・上陸時は、最大瞬間風速が60メートルと、走行中のトラックが横転するレベルの暴風が吹き荒れる予想です。今回の台風10号の進路や強さと似ているのが、2018年に関西国際空港を襲った台風21号です。この台風21号は9月4日正午頃、「非常に強い」勢力で徳島県南部に上陸、上陸時の中心気圧950hPa。その後、神戸市付近に再上陸。関西国際空港では最大瞬間風速58.1m/s(観測史上1位)を記録し、暴風でタンカーが関空の連絡橋に衝突。高潮で滑走路が冠水するなど大きな影響がでました。関西電力管内では、一時、約220万件が停電し、最大1週間ほど断水が続きました。 現在、北上している台風10号は、2018年の台風21号に匹敵する勢力で直撃となるため警戒が必要です。停電への備えなど、今日・明日中に行いましょう。
日本気象協会 本社 福冨 里香