「ミサイルに西側の部品」 大統領、対ロシア制裁徹底訴え
【ダボス共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し「ロシアの全てのミサイルには西側諸国からの多数の重要部品が使われている。これは事実だ」と述べた。欧米や日本の対ロ制裁に抜け穴があるとの認識を示し、制裁を徹底して履行するよう訴えた。 欧米や日本で製造された部品がロシアに流入し、ウクライナ侵攻で使うミサイルや無人機に利用されている問題は以前から指摘されている。 ゼレンスキー氏は演説で、ロシアの原子力産業に制裁を科すべきだとも主張した。「原子力産業が世界的な制裁を科されていないのは、西側諸国の弱さの表れだ」と語った。