真下玲奈×福井夏×羽惟が“まひろさん”への思いを明かす 『光る君へ』の個性豊かな女房たち
吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。公式サイト内には出演者の撮影現場からのコメントが聞けるキャストインタビュー動画「君かたり」が公開されている。第33回「式部誕生」の放送後には、まひろ役の吉高由里子、大納言の君役の真下玲奈、小少将の君役の福井夏、そして馬中将の君役の羽惟が登場した。 【写真】瀬戸康史の妹 宰相の君を演じる瀬戸さおり 道長(柄本佑)に頼まれ、まひろは彰子(見上愛)が暮らす藤壺で住み込みで働き始める。まひろは物語の続きを書こうとするのだが、女房たちがそれぞれの仕事をするために、慌ただしく行き交うため、集中できない。一方で女房たちの中には、身分の低いまひろが一条天皇(塩野瑛久)のために物語を書くという特別な役目に反感を持つ者もいた。 女房たちの中心的な人物である宮の宣旨(小林きな子)やまひろを快く思わない左衛門の内侍(菅野莉央)がまず印象に残るが、赤染衛門(凰稀かなめ)をはじめ、女房たち全員がまひろに強い反感を抱いているわけではない。 大納言の君を演じる真下曰く、大納言の君とまひろは年代が近い。真下は、大納言の君が「(自分の)存在意義を探している方」「中宮様のところにお仕えすることによって自分の居場所を見つけられている方だなと思っています」と語る。まひろに対しては、「コネでいらしているじゃないですか、まひろさん」と笑い、「物語を書く女房って聞いたことないから、やっぱり最初は構えますよね」と話した。真下は大納言の君を宮中で自分の居場所を見つけた人と捉えていることもあり、「『私の立ち位置、大丈夫かな』とか、たぶん不安になると思うんですけど」ともコメントしている。真下によると、台本には描かれていないが、史実ではまひろと大納言の君は手紙のやりとりをする仲だったようだ。たとえその場面が描かれなくとも、今後、まひろと年が近いことから仲を深めていくのかもしれない。 小少将の君を演じる福井は、自身の役について「結構おとなしくて、年下なのもあって気が弱いんですけど、でもユニークでおもしろいことが好きな子なのかなって思っています」「だから、まひろさんのこともすごく気になっているし、まひろさんの書く物語が好きなんだと思って演じています」と語った。実際、第33回では、大納言の君が「四条宮で歌を教えておられたそうですわ」と話すと、顔を輝かせ「まあ、学がおありなのね」とまひろに興味を惹かれる様子が描かれている。福井はまひろが宮中にやってきたことについて「小少将の君的にはちょっとワクワクしているのかなって思っています」とコメント。また演じるうえで「結構周りがまひろさんのことをきつく言っているときとか、私はなるべく柔らかくしゃべろうとかは気をつけています」とも話している。小少将の君は比較的早い段階で、まひろとの仲を深めそうだ。 一方、馬中将の君は左衛門の内侍ほどではないが、まひろに少しいじわるなキャラクターのようだ。羽惟は馬中将の君を「本当にやんごとなきワガママ娘」「世間知らずでそんなに我慢もしたことがない」「思ったことは言っちゃうし、態度にもすぐ出ちゃう」「でもそれで叱られても結構案外すぐケロッとしちゃう」「だから、ああいう藤壺の女社会では、結構ずぶとく生きていけるタイプなのかなと思っています」とコメントしている。まひろについては「『ちょっと気に食わないわ』くらいの感じ」「ちょっといじわるなことばが出ちゃっているのかなっていうくらいのイメージでやっています」と語りながらも、「いじわる一辺倒になりすぎないように、かわいらしさとかちょっとコメディーちっくな表現もあったりするので、そういうところでちょっと笑ってもらえるようなキャラクターにしたいな」ともコメント。馬中将の君による可笑しみのある場面が楽しみだ。 女房たちはそれぞれ個性豊かだ。今後の彼女たちの宮中での言動、まひろとのやりとりにも注目していきたい。
片山香帆