材料は5つ、軽くておいしいイチゴのショートケーキ。
ホームパーティレシピ パーティ
料理研究家でワイン、チーズのプロでもある青海七生が、ワクワクするようなホームパーティのレシピを提案する連載。 イチゴの季節になると、甘党の夫がショートケーキ用のイチゴを買ってくるので、1週間に1回のペースでショートケーキを作っています。 材料は卵、小麦粉、生クリーム、砂糖、イチゴの5つのみ。 卵白に砂糖を加え、フワフワのメレンゲを作ります。続いて、卵黄、小麦粉、生クリームを順に加え、ゴムベラで切るように手際よくササっと混ぜ合わせていきます。 材料を順に加えていくだけなので、電動泡立て機があれば10分程度でフワフワの生地が出来上がります。生地を型に流し入れ、余熱で温めておいた180度のオーブンに35分焼けば香り高いスポンジが完成です。スポンジを三層にし、たっぷりのホイップクリームと真っ赤なイチゴで華やかにデコレーションしてみました。手作りならではの贅沢ショートケーキが完成です。 ボルドーで開催している私のお料理レッスンでも、日本の代表的なケーキとして、このレシピをご紹介しています。 「こんなにフワフワしているケーキは初めて」「フランスのケーキはバターをたっぷり使うけれど、これくらい軽いなら、いくらでも食べられちゃう」「シンプルな作り方だから家でも絶対作る」など、さまざまな感想をいただいています。ショートケーキのようなフワフワとした食感のケーキはフランスにはないので、皆さん大変喜んでくださいます。 よかったらぜひ。
★イチゴとクリームたっぷり・贅沢ショートケーキ★(4~6人分)
【材料】 ケーキ型 1つ分(26cm(横)12cm(奥行き)6.5cm(高さ)) 卵 4つ 砂糖 60g (スポンジ用) 砂糖 45g (生クリーム用)*200ccに対して大さじ1 小麦粉 60g 動物性生クリーム(45%) 500~600cc (大さじ2はスポンジに使用・残りはホイップクリーム用) イチゴ 250~300g 【作り方】 ★スポンジ 1. オーブンを180度に予熱する。 2. ケーキ型にクッキングペーパーを敷く。 3. 卵を白身と黄身に分ける。 4. 電動泡立て機を使って、卵白をしっかり泡立てる(高速)。砂糖の1/3を加え、混ざったら残りを数回に分けて加える。 5. しっかりとしたメレンゲができたら、泡立て機の速度を中程度に下げ、卵黄を4回に分けて加える。泡立て機を止める。 6. 小麦粉を3回に分けてふるいながら加え、メレンゲの泡を潰さないよう、ゴムベラで切るようにしっかり混ぜる。生クリーム(大さじ2)を加え、ゴムベラで切るように全体を混ぜ合わせる。 7. 生地を型に流し入れ、数センチの高さから型をテーブルに落として空気を抜く。 8. 予熱済みのオーブンで35分焼く。 9. オーブンから取り出す。スポンジを型から取り出す。スポンジの上下を逆にし、網の上で粗熱を取る。 10. 冷めたら、3層にカットする。 ★イチゴとクリーム 1. イチゴを洗って水気を取り、2~3mmの厚さで薄切りにする。 2. 残りの生クリームと砂糖を泡立て器でホイップする。 仕上げ 1. ケーキ台にスポンジの一番下の層を置き、薄くホイップクリームを塗る。その上にイチゴの薄切りを並べる。 2. 2層目のスポンジにホイップクリームを塗り、1に重ねる。1と同じ作業をしていく。 3. 3層目のスポンジにホイップクリームを塗り、2に重ねる。 4. スポンジ全体に残りのホイップクリームを塗る。残りのイチゴでデコレーションする。 【ポイント】 ・ふんわりしたスポンジに仕上げるためには、メレンゲの硬さが大事です。卵白が泡立ったとしても30~60秒さらに泡立てることでしっかりとしたメレンゲに仕上がります(やり過ぎると縮むので注意)。 ・オーブンの性能によって温度が多少異なるので、調整してみてください。 ・イチゴの形や大きさに応じて、デコレーションをアレンジしてみてください。 ・一晩置くと、味がなじんでさらにおいしくなります。 【おすすめアレンジ】 ・デコレーション用の生クリームは、レシピの半量にしてホイップし、その分マスカルポーネチーズを加えることでクリーミーで濃厚な味わいになります。またホイップクリームが少し硬くなり安定した仕上がりになります。