特別国会召集 新人議員が初登院 「リアルな声を国会に」 ベテランの姿も
議席が4倍となった国民民主党。4選の前職を破った元自衛官の橋本幹彦氏(28)=埼玉13区=は正門前に午前2時に到着。「古い政治を断ち切ってほしいとの声が私を国会に押し出した。そういうことに思いをはせて(開門を)待った」
鳩山由紀夫元首相の長男、鳩山紀一郎氏(48)=比例東京=は「再選や政党のためではなく、国民、国家のためにどうすべきかを最も重要なことと考えて行動していく」と意気込んだ。
国民議員が集まる記念撮影には、公明党の石井啓一前代表を破り、4期目に入った鈴木義弘氏(62)=埼玉14区=も参加。小選挙区当選は初だが、「結果的にそうなっただけ」とあっさり。
党の公約に掲げた年収103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」を「打破してくれと、皆口々に言っていた。当事者がお金をもらいやすくなるだけではなく、働いている先も助かる」とアピールした。
元衆院議員で15年ぶりに国政に戻った前名古屋市長の河村たかし氏(76)=愛知1区=の姿もあった。地元の伝統工芸品「有松・鳴海(なるみ)絞り」のシャツにネクタイ姿で「76歳で総理を狙う男だって言うことで、皆も100歳まで元気に生きようというメッセージでもある」と語った。
共同代表を務める日本保守党は国政政党の要件を満たした。「地方議員のボランティア化を進めていく」と話した。(山本玲、塚脇亮太、堀川玲、宮崎秀太)