タマカブラの収穫始まる 四日市の特産品 山原農場「順調に生育した」
【四日市】三重県四日市市桜町の山原農場(山原忠彦オーナー)で、市の特産品タマカブラの収穫が始まった。オーナー夫妻と従業員らは、約2・8ヘクタールの畑で生育したカブラの収穫と洗浄、箱詰め作業に追われている。1月中旬までに約185トン(約28万個)を愛知県の2市場と地元北勢地方卸売市場に出荷する。同農場の無人コーナーで直売もしている。 タマカブラは40年ほど前から市内の桜、四郷、川島、小山田の4地区10戸の農家合わせて約5ヘクタール余の畑で生産されている。赤土で育ったカブラは、香りと甘みが強いのが特徴だという。 県指導農業士の山原オーナー(61)は「夏の猛暑が長期間続き、水やりや病虫害の管理が大変だったが順調に生育した」、食育アドバイザーの妻裕美さん(54)は「市の特産品として、学校給食にも使われています。えぐみも少なく、煮物や炒め物、サラダ、漬物など用途の広い万能野菜、栄養価の高い葉も捨てないで」と、それぞれ話していた。