靴下用ハンガー好評 水戸の坂場さん考案 乾燥や収納、両足一緒に 茨城
家事の負担を少しでも減らそうと、茨城県水戸市に住む女性が主婦の目線を生かした靴下用ハンガーを考案した。洗濯した靴下を1足まとめてかけることができ、乾いたら折り畳んでそのまま収納できる優れもの。先月には新商品を発売し、販路拡大を目指している。 開発したのは、ソックスハンガー(同市)代表の坂場涼子さん(41)。家事をする中で、2枚重ねて干すと乾きづらいことや、ばらばらになった靴下を探す煩わしさを解決できないかと考えた。新品の靴下に付属する足形の台紙からヒントを得たという。 製品名も「ソックスハンガー」。これまで靴下を1枚ずつかけるものはあったが、同製品は1足まとめてかけられるのが特徴。使い方は、洗濯した靴下を1枚ずつフレームにかけて干す。乾いたら片方をぱたりと折り畳み、フックを内側に収納する。薄型でかさばらずに自立するため、縦向きでも収納できる。 フレームとフックをつなぐ円形のピース部分があることで、靴下の間に約10度の角度をつくり、隙間が生まれる。フレーム部分を空洞にすることで風通しが良くなる上、手の届きやすい価格に抑えた。 現在は浅履き用のみだが、子ども用や男性向けの大きいサイズの展開も視野に入れる。子どもや高齢者、体が不自由な人も簡単にできるという。 同製品は2019年に特許を取得。本年度、茨城県内の優れたデザインを認定する「いばらきデザインセレクション」に選ばれた。製造なども県内企業が行い、坂場代表は「メイドイン茨城」と強調する。 動物やキャラクターの絵柄があり、10月には茨城県公認バーチャルユーチューバー「茨ひより」デザインを発売した。今後も他の事業者と組み、デザインの種類を増やしたい考えだ。坂場代表は「便利な商品。皆さんに使ってもらいたい」と話す。 価格は基本型で税込み363円(送料別)。現在はネット販売を中心に、茨城県内小売店でも販売している。問い合わせはinfomail@sockshanger.com
茨城新聞社