裏金議員、比例重複認めず 福島県関係は菅家一郎氏が重複なしか
石破茂首相は6日、自民党派閥裏金事件を受けた衆院選対応を表明した。政治資金収支報告書に不記載があった裏金議員らを原則公認した上で、比例代表への重複立候補は認めない。40人程度に上る。非公認の対象は、4月の党処分で「選挙での非公認」より重かった旧安倍派幹部の下村博文、西村康稔、高木毅各氏だけでなく、より軽い処分だった一部議員にも広げた。国会の政治倫理審査会に出席していない旧安倍派の萩生田光一氏、三ツ林裕巳氏、旧二階派の平沢勝栄氏(福島高卒)が含まれる。 9日に党選挙対策本部を開いて正式決定する。「選挙非公認」より軽い党役職停止や戒告処分の議員についても、説明責任が十分果たされず地元理解が進んでいないと判断した場合は非公認とする。都道府県連の意向や選挙情勢を考慮するとみられる。
菅家氏は重複なしか
自民党派閥裏金事件を受けて党の処分を受けるなどした福島県関係議員のうち、福島3区に立候補を予定する菅家一郎氏が比例代表への重複立候補を認められない可能性が高くなった。 このほか、党から厳重注意を受けた45人に含まれ、比例東北ブロックに単独での出馬を予定する上杉謙太郎氏については、現時点では扱いが未定で、党本部がどのような判断をするかが注目される。上杉氏は6日、会津若松市で報道陣に「党本部で決められた事実をしっかり確認したい。情報を整理し、どのような状況なのか把握した上で(対応を)考えていきたい」と述べた。 同様に厳重注意を受け、福島1区に立候補を予定する亀岡偉民氏は2017年と21年の衆院選旧福島1区で相手候補に敗れ2回連続で比例復活当選しており、党の規定により比例代表への重複立候補を認められない見通しとなっている。
福島民友新聞