パラ水泳・アジア地区ワールドシリーズ 富士で日本初開催 25、26年 「ロス」への登竜門
2025、26年のアジア地区のパラ水泳ワールドシリーズ(世界パラ水泳連盟主催)の開催地が、富士市の静岡県富士水泳場に決まった。11日に日本パラ水泳連盟の河合純一会長(浜松市出身)と富士市の小長井義正市長が同市役所で発表した。パラリンピックへの登竜門にもなる重要な大会で、日本での開催は初めてという。 同連盟によると、大会は25年4月10~12日、26年5月28~30日の各3日間で、それぞれ最大40の国と地域から、指導者や役員を含め約400人が参加する予定。毎年大陸ごとに複数会場で開催されていて、28年ロサンゼルスパラリンピック出場にもつながるという。 日本での開催決定は、無観客開催だった20年東京パラリンピックがきっかけの一つ。河合会長は「開催は悲願。世界のトップスイマーの泳ぎを生で観戦し、障害のあるなしに関係なく楽しめる水泳の魅力を1人でも多くの人に知ってほしい」と競技の裾野拡大を期待した。日本を象徴する美しい富士山が望めることや、同水泳場で08年からその年の国際大会に向けた選考記録会を実施している実績も評価されたという。 小長井市長は「おもてなしの心を持って世界中から訪れる選手や観客を迎え、富士市の豊かな自然環境と多彩な地場産品を積極的にアピールしていきたい」と話した。
静岡新聞社