クマに女性2人が相次いで襲われる被害も…その際は猟銃で「緊急捕獲」 県職員や警察、猟友会などが出没の際の対応を確認
目撃が相次いでいるクマについてです。長野県は、今年はドングリなどの木の実が一定程度「実る」と予想されるとし、「秋から冬にかけては大量出没の可能性は低い」との見通しを発表しました。ただ、今年は人身被害も相次いでいることから引き続き警戒を続けます。 「顔からかなりの出血」クマが女性2人を相次いで襲う いずれも重傷 用水路でバシャバシャしているクマを発見、駆除
今年度、目撃が相次ぐクマ。8月末までに1094件と前の年の同じ時期を大幅に上回り、人身被害も10件11人発生しています。 県は特に目撃が多い県内5つの地域に対し、10月14日まで「警報」を発令し警戒を続けています。
猟友会: 「(クマが)ひっかいたような跡があるな」 9月30日は松川村で県の職員や警察、猟友会、市町村職員が出没の際の対応を確認しました。
村では9月5日、里地にクマが出没。女性2人が相次いで襲われ大けがをしました。その後、クマは猟銃で「緊急捕獲」されています。 当時の対応を振り返りながらあらためて、役場、猟友会、警察など関係機関への通報体制を確認、また「緊急捕獲」する場合に「民家が近くにない」などどういった状況であれば猟銃が使えるかを確認しました。 松川村役場・市川誠一さん: 「連携体制をあらかじめ確認しておくのも、非常に重要なことだと今回の件で改めて痛感した」
警戒が続く中、県はエサとなるドングリなどの木の実の今年の状況を発表しました。県内全域で一定程度、実ることが見込まれ、「秋から冬にかけてはエサを求めて里地に大量出没する可能性は低い」との見通しを示しました。 北アルプス地域振興局林務課・藤沢淳一課長: 「堅果類の豊凶も地域によって差があるので、対策の方はしっかりとらないといけないと考えている」
長野放送