日本人フィーバーに湧くMLB、一方で日本のプロ野球は「空洞化」?|プロ野球2024
松井が消え最下位候補の楽天
5月21日、衝撃的な負けスコアがあった。ソフトバンク21-0楽天である。 楽 0 0 0 0 0 0 0 0 0|0 ソ 0 7 1 10 2 0 0 1 ×|21 1イニング7点でも珍しいのに10点というのもあった。前半の5回終了時点で21失点という楽天だった。4万余人の観客は滅多にお目にかかれない一戦を目撃したことになる。 この楽天、今シーズンからクローザーの松井裕樹が海を渡り、ダルビッシュのいるパドレスに移籍した。5年40億円の契約だった。松井は昨年までの2シーズンは32セーブ、39セーブを挙げ、連続タイトルを獲得した球界を代表するクローザーに成長していた。 楽天にとって松井は優勝戦線に食い込むのに絶対必要な投手だった。それが消え、先発で5年連続三振奪取王だった則本昂大が抑えに回った。当然、先発陣が手薄になる。成績に開幕から響いてBクラスを低迷し、西武と最下位争いをしている。 高給取りがメジャーリーグに行ってチームを去ると人件費が助かるけれども、その代償にシーズンに入って勝てないチームに様変わりしてしまう。オリックス、DeNA、楽天はその象徴となっている。
菅谷齊