山崎紘菜、常盤司郎監督、ブランデッドムービー『父を、乗せて。』の魅力を語る
■それぞれが考える健康法とは
――完全栄養食「BASE FOOD」にちなんで、それぞれ大切にしている健康法があったら教えてください。 常盤監督:好きなことを言って、好きなものを食べて、好きなことをやる。僕は20代半ばから監督業をしていますが、仕事と思ったことがないんです。いつも「こんなおもしろいことをやらせてもらっている」という気持ち。好きなことをやることに勝る健康法はないと思います。 山崎:体はもちろんなのですが、心の健やかさもとても大事だと思います。20代前半くらいまでは、仕事さえあればいいという考え方で、スケジュールを埋めることが自分の幸せだと思っていたんです。でも振り返ってみたら、自分の許容範囲を超えてお仕事をしていると、どんどん余裕がなくなってきて、心が動かなくなっていってしまうんです。実はそれって不健康だなと。プライベートや自分の時間を大切にすることが、結果的にいい仕事をすることに繋がるのだなと実感しました。なので、私にとっての健康法は、忙しい時ほどしっかりと休んで美味しいものを食べて、友達や家族と楽しい時間を過ごすことです。 溝口:お二方に近いかもしれませんが、私も詰め込み過ぎないということは気をつけています。クリエイティブな仕事をするときって、心に余白がないと良いものができないんですよね。意識的になにも考えない時間を作るようにしています。体の部分では、食事、睡眠、運動などで、新しい情報があったら、とにかく試してみるように心がけています。 ――配信がスタートしていますが、どんなところを観てほしいですか? 溝口:今回の作品を通して、身の回りの大切な人の健康を少しでも考えるきっかけになってくれたらいいなと思っています。身近な人に「元気?」「ちゃんと食べている?」と聞くことって、とても愛情深いことだと思うんです。一人ひとりが少しずつでもそういう気持ちを持っていると、世界はハッピーになると思います。我々は食品メーカーとして、そういった手助けができたらいいなという思いで作った作品なので、ぜひ楽しんでほしいです。 常盤監督:このムービーは配信ですが、僕は、エンドロールが終わって映画館を出たあと、家までの道すがら、作品のことに思いを馳せていただくことが映画の醍醐味だと思うんです。今回の作品でいうと、たとえば「喧嘩していた友達に電話してみようかな」とか。みんなで作った作品が、誰かの一歩背中を押すきっかけになっていたらいいなと思っています。 山崎:この作品のおもしろいところは、観る方の年代や立場によって、共感するポイントが変わってくるところだと思います。私も将来、改めて観返したときに、今の自分とは違った感想を抱くのかなと。そういった意味で、未来の自分への手紙のような作品になりました。観てくださる方が、少しでもなにかを感じていただけたらうれしいです。15分間の作品ですが、2時間の映画を観たような気持ちになれると思います。(取材・文・撮影:磯部正和)