HKT48・松岡はな「7期生と取材を受けるのは不思議な気持ち」
HKT48を選んでくれて嬉しい
――7期生を松岡さんはどう見ていますか? 松岡 いや~、ありがたいなと思います。今はたくさんのアイドルグループがあるなかで、HKT48を選んで来てことが嬉しい気持ちでいっぱいですね。 ――松岡さんは卒業が決まってから、在籍期間の約9年を振り返る機会も増えたと思うんですけど、どんなことを感じましたか。 松岡 私がシングル曲『最高かよ』でセンターをやらせていただいたときも加入してすぐでした。後輩もそんなにいないときだったので、心配事とか不安とかを抱えずにやっていて楽しかったんですよ。それからAKB48さんの選抜に選んでもらったり、成人式も神田明神でやらせてもらったり。テレビ出演や大きな会場でライブもさせてもらって、私は全部のタイミングが良かったというか、ありがたかったなっていう思いです。 ――そう思うと、今のHKT48の現状には寂しさもありますか? 松岡 そうですね。新曲でダブルセンターを務める「いぶくる(石橋颯と竹本くるみ)」が抱えているものとは違うんだろうなって。テレビに出て歌ってほしいっていう気持ちもありますし、大きなステージに立ってほしいっていう思いはあります。 ――9月11日に松岡さんが参加するラストシングル「僕はやっと君を心配できる」が発売されました。初選抜の二人から楽曲の魅力をアピールしてください。 江浦 前作の『バケツを被れ!』とは違ってカッコイイ感じの曲で、強い意志の中にも温かみを感じられる歌詞があって。サビの最初から最後にかけて雰囲気が変わるのも魅力だと思います! ――今回着ているのがステージ衣装だということで、映える赤とシルバーアクセサリーなどが特徴的ですが、振りはどんな感じですか? 龍頭 意思を示すような感情を乗せたようなダンスで、ミュージックビデオでは表情や体の動きの見せ方を頑張りました! 先輩方に比べたら実力も足りないし、追いつこうという気持ちで大変な部分もありました。 ――とはいえ、お披露目してから約3か月ですもんね。 松岡 本当に素晴らしいです。私よりもデビューが早いんですけど、気に掛けることもなく淡々とやっていて。現場が暑くて振りも難しかったから必死だったと思いますけど、頑張ってたね。ちょっと眠そうだったけど(笑) 江浦 撮影したのは東京だったので、朝はすごく早かったです(苦笑) ――新曲は、「誰しもが抱えている不安や葛藤」をテーマに掲げています。松岡さんはHKT48に加入して約9年間。そのなかで指原さん、宮脇咲良さん、なこみくさん(矢吹奈子と田中美久)などの中心メンバーがグループを卒業していくなかで、松岡さんがHKT48を引っ張っていかないといけない立場になったときに感じた不安や葛藤はありました? 松岡 そうですね。急にフロントに立っていたメンバーがいなくなってしまったので、ファンの方から心配の声も聞いてたので。どうしようって思っていたんですけど、とにかく今いるメンバー全員で協力して全力でいいものできるように頑張ろうっていう感じだったので、一人で悩むことはなかったかもしれないです。 ――‘22年にチームKⅣのキャプテンに就任してから心境の変化はありました? 松岡 昔はさっしーさんとかもいたので、私は子供のように楽しんでいただけだったんですけど、大事なところでしゃべらないといけなかったり、考えないといけないことも増えたり。そこは自分的には苦手なところだったので、嫌だなって思ったこともありました。でも、私ができない部分を誰かがカバーしてくれたりして、周りのメンバーがサポートしてくれましたね。 ――かつては“泣き虫はなちゃん”と言われるぐらいの松岡さんが、アイドル生活で学んだ不安や葛藤の打ち破り方って何かありますか? 松岡 周りから人がいなくなると悲しくなって涙が出るタイプなんですよ(笑)。付き合いが長いメンバーは言わなくてもわかるので、自然と声を掛けてくれたのかしれないです。ただ、私もそこまで深く考えこまないタイプで。2日ぐらいは悩むんですけど、答えが出なくても「まあ、いっか!」って嬉しそうにしてる周りを見て、頭を切り替えるんです。極力悲しいことやネガティブなことは避けて生きたい。逆に私が関わったら良くないなって思うときは、周りに近づかないようにしています。