「大阪生まれ大阪育ち」ですが、給与面だけ見るなら「上京」した方がよいでしょうか?
文化の違いも重要
仮に東京で、高い給与を得て働くことができても、大阪と同じ感覚では生活ができない可能性もあります。関東と関西では、生活にまつわる多くの文化が異なっているからです。 例えば、私たちの身近な食品であるカップラーメンには、関東と関西とで味付けが若干異なっているものもあります。公共交通機関であるバスも、東京23区内では先払いが、大阪では後払いが主流であるなどの違いもあります。 また、東京都の朝夕の通勤・退勤ラッシュ時は、路線によっては平常時と比べ物にならないほどに混み合っていることもあります。家賃相場も高く、生活コストが高くつくことも珍しくありません。 忘れがちですが、関西から上京するなら給与面に加えて、こういった生活文化の違いも理解しておくべきです。
まとめ
平均給与だけみると、大阪より東京の方が年間約34万円も高く、上京した方がよいと考える方もいるかもしれません。しかし、上京すれば誰でも必ず大阪で働くより高い給与を得られるかといえば、そうではありません。また、文化の違いもあります。 そのため、給与のために上京することもよいですが、その際はしっかりとさまざまな面から検討し、それでも「働きつづけられる」、「東京で高い給与を得て働きたい」と思うか、見極めることが大切になってくるでしょう。 出典 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況「(10)都道府県別にみた賃金」 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部