韓国への連絡道路2本を爆破 北朝鮮が南との連絡路を遮断
ソウル、韓国、10月16日 (AP) ― 韓国当局は10月15日、北朝鮮が軍事境界線北側にあり、長年使用されていなかった韓国に通じる道路2本を爆破したと公表した。 これより先、北朝鮮は韓国が複数の無人機をピョンヤン上空に飛ばしたと主張。互いに相手を「破壊する」という脅しが交わされ、両国の対立が激化する中、北朝鮮が主要道路を爆破するにおよんだ。 国境の町海城市近くの現場で行われた爆破作業では、茶色い煙が立ち上り、噴煙が収まると重機が投入されて爆破後の地ならしが行われた。 また、半島東海岸でも爆破が実施され、黒と灰色の噴煙が立ち上った。 金正恩朝鮮労働党総書記は、韓国との関係を断絶し、平和的な朝鮮半島の統一を達成するという目標を放棄すると宣言。 北朝鮮は、韓国が今月3回、ピョンヤン上空に宣伝ビラを投下するために無人偵察機を潜入させたと非難し、それが再び起これば武力で応戦すると脅している。 これに対して韓国は、無人偵察機を送ったかどうかの確認を拒否しているが、韓国国民の安全が脅かされれば、北朝鮮は政権の終焉に直面するだろうと警告している。 金正恩が韓国に対して先制的で大規模な攻撃を仕掛ける可能性はまだ低いと観測筋はみている。というのも、北朝鮮が攻撃を仕掛ければ、それは確実に、より優れた韓米軍による大規模な報復を招き、金総書記の生存を脅かすことになるからだと観測筋はいう。 (日本語翻訳・編集 アフロ)