松本潤“爽太”が前に一歩踏み出すラストが尊い…“全員片想い”の切ないラブストーリー<失恋ショコラティエ>
松本潤主演、石原さとみ、水川あさみ、有村架純らの共演で話題を呼んだ2014年の“月9”ドラマ「失恋ショコラティエ」。FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で6月の無料公開作にピックアップされたことをきっかけにふたたび注目を集める同作から、主人公・爽太(松本)が長い片想いに苦しみぬいた末に出した“答え”が尊い最終話を振り返る。(以下、最終話のネタバレがあります) 【写真】ショートボブがキュートな2024年の石原さとみ ■“全員片想い”のラブストーリー 第36回講談社漫画賞(少女部門)を受賞した水城せとなの人気コミックをドラマ化した本作。一途な片想い男子・小動爽太(松本)は、12年片想いし続けてきた小悪魔系人妻・紗絵子(石原さとみ)に第7話でとうとう告白。第8話以降、ゆるされない恋に踏み出していった。 ほかにも、爽太に片想いする店舗スタッフ・薫子(水川)、爽太の妹・まつり(有村)に片想いする日仏ハーフの御曹司・オリヴィエ(溝端淳平)、バンドマンに片想い中で爽太と親しくなるモデル・えれな(水原希子)ら、いくつもの片想いが描かれた。 ■【ネタバレ】12年の片想いの末に、爽太が出した答えは… 爽太は告白を成功させ、家を出た紗絵子とともに暮らし始めた。だが、紗絵子の本当の想いがまったくわからず、そばにいても孤独は深まるばかり…。最終話では、そんな爽太が12年もの片想いに自分なりの答えを出す場面が印象的だ。 「心のどこかで幻想だってことに気づいていながら、ショコラを作り続けるために、俺自身のために必死で幻想にしがみついていたんだと思う」。紗絵子が人妻になってもなお消えなかった自分自身の恋心を、そう分析した爽太。 「でも、いつまでもそれじゃダメだよね。あなたがいなくても、自分の力だけでショコラを生み出せるショコラティエにならないと。俺は、あなたがいなきゃショコラを作れない自分と、決別しなきゃならないんだ。時間はかかるかもしれないけど、絶対にあきらめないよ」と前を向き、「紗絵子さんが俺に与えてくれたものは、かけがえのない宝物だよ。紗絵子さんはやっぱり、俺にとって特別な人だったんだよ」と、泣きそうな顔で微笑んだ。 約10分かけて描かれた爽太の恋の美しい結末が、大きな感動を呼んだ最終話。ほかのキャラクターたちの片想いにもそれぞれ決着がつき、今回の無料配信でも、令和の視聴者から「泣けた」の声が上がった。10年を経ても色あせない、切ない恋を描いた「失恋ショコラティエ」は現在もFODで配信中だ。 また、今年4月からFODでは、本作を含めた人気のフジテレビドラマを毎月5作品分、FOD・TVerにて順次無料公開中。7月は木村拓哉主演で検察官たちの奮闘を描いた大ヒットドラマ「HERO」(2001年)や松本潤の月9初主演作「夏の恋は虹色に輝く」(2010年)などがラインナップされている。