「最高の演奏を目指す」 OMF首席客演指揮者・沖澤のどかさんが抱負【長野】
「世界のオザワ」に指名され、今年から松本で指揮をします。 セイジ・オザワ松本フェスティバルの首席客演指揮者に就任した沖澤のどかさんが13日会見し、今後の活動に意欲を示しました。 ■OMF首席客演指揮者・沖澤のどかさん 「これまでのサイトウキネンをよく知るということと同じくらいこの先のサイトウキネン(OMF)を発展させていく、その両方を同じ重さを置いて活動していきたいと思います。」 沖澤さんは青森県出身の37歳。2019年、「若手指揮者の登竜門」といわれるブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。 若き日の小澤征爾さんと同じ栄冠に輝き、一躍注目を集めました。 OMFには2年前に初登場し、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」を指揮。 その公演後、小澤さんから首席客演指揮者への就任を打診されたということです。 ■OMF首席客演指揮者・沖澤のどかさん 「松本に滞在している間に小澤征爾さんから『これからもよろしく』と言っていただいてお腹の中にこうグーっと大きな重い何かを頂いたような、そういう心地がしました。」 ■小澤征爾総監督(1992年) 「都会のノイズ騒音から離れて音楽に集中すべき。そういうところで、音楽祭をやると」 1992年に前身のサイトウキネン・フェスティバル松本を立ち上げ、今年2月、88歳で亡くなった小澤征爾さん。30年以上に渡るフェスティバルの歴史の中でこれまで首席客演指揮者に指名された指揮者はいませんでした。 「世界のオザワ」からバトンを受け取った沖澤さん。 今年から毎年OMFでタクトを執ります。 ■OMF首席客演指揮者・沖澤のどかさん 「やるべきことは一つ一つの演奏会を特別なものにすることだと思うので、気負いすぎずその時出来る最高の演奏を目指していこうと思う。」 今年のOMFは8月9日から9月4日まで開催されます。沖澤さんは8月10日と11日の「オーケストラコンサートAプログラム」で指揮台に立ち、新たな一歩を踏み出します