DeNA、球団史上初！3年連続CS 三浦監督「次はCSから勝ち上がっていけるように」
DeNAは2日、巨人との最終戦（東京ドーム）に2―4で敗れたが、4位の広島が先にヤクルトに敗戦したため今季3位が確定。球団初となる3年連続のクライマックスシリーズ（CS）出場が決まった。三浦大輔監督（50）は苦しみながらも挑戦権をつかみ、12日に2位阪神とのファーストステージ（甲子園）から始まるCSでの逆襲を誓った。 【写真】戦線離脱したDeNA・山本祐大の思いを胸に戦うために発売された「祐大と共に」フェイスタオル ベイスターズの歴史にまた一つ、新たなページを刻んだ。DeNAは巨人に敗戦したが、4位広島が敗れ今季3位が確定。球団初となる3年連続のCS出場を決めた三浦監督は「もちろん優勝できなかったという悔しい思いもした。まだ終わりじゃないですし、次はCSから勝ち上がっていけるように」と決意を新たにした。 指揮官就任4年目。先発陣の柱だった今永が米大リーグへ移籍、昨季10勝を挙げたバウアーも退団し不安視された投手陣は、開幕後に勝ちパターンを担った伊勢、ウェンデルケン、山崎らが不振や故障で相次いで離脱し大苦戦。坂本、徳山、中川虎ら成長を遂げた若手が救援で奮闘し、何とか踏ん張った。 リーグ最多92失策を含めたディフェンス面で課題を残す一方で、攻撃力が進化を遂げた。佐野、牧、宮崎らにオースティンも復活を遂げた強力打線。そこへ今季は佐竹学氏が走塁担当のアナリストに就任し、機動力も加わった。脚力のある梶原が1番に定着し、牧も11盗塁に成功した。チーム盗塁数はリーグ最少だった昨季の33から今季は同2位タイの64へ大幅増。就任時から注力してきた走塁改革が実を結び、昨季はリーグ4位にとどまった得点数も、今季は4試合を残し堂々のリーグトップ513得点を記録した。 12日から甲子園で2位阪神とCSファーストステージを戦う。昨季まで2年続けて同ステージ敗退に終わっているだけに、今季主将となった牧＝写真＝は「敵地でやるCS。難しい部分もあるし、点がうまく入らない印象があるので、1点を守り勝つ、どれだけ自分たちの野球ができるかだと思う」と闘志を燃やした。 巨人との今季最終戦も2得点に封じられ、8勝16敗1分けと大きく負け越し三浦監督は「負けすぎ」と苦言を呈した。雪辱の舞台は、王者が東京ドームで待つファイナルステージしかない。「もう一回、ここでね。クライマックスで戻ってこられるようにやっていきます」と指揮官は言葉に力を込めた。（浜浦日向）
