全国で「尹退陣」教授時局宣言…週末には光化門で市民行進
慶熙大学、公州大学、済州地域の大学の教授が13日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の退陣を求める時局宣言を発表した。釜山・蔚山・慶尚南道(釜蔚慶)の600人あまりの教授と研究者も14日に時局宣言を発表する。先月28日に嘉泉大学ではじまり、韓国外国語大学、漢陽大学、仁川大学、全南大学などへと広がった時局宣言は、国政の乱脈ぶりを批判するものから「キム・ゴンヒ特検」や尹大統領の退陣を求めるものへと内容を深めつつ、全国へと拡大しつつある。 慶煕大学、慶煕サイバー大学の226人の教授と研究者はこの日の時局宣言で、「大統領として国民の命と安全に無関心で、偽りによって真実を覆い隠し、無知と無責任で好き勝手に突進する尹錫悦は直ちに退陣せよ」と述べた。 「私は廃墟の中で恥を感じながら生きている」という一文ではじまる時局宣言は、「私は梨泰院(イテウォン)惨事後の初めての講義で出席を取っている時、返事のない名前を前にして、どのような表情をすればよいのか分からなかった」、「私は気の毒な若い青年が国を守って命を落としても、どのような不条理と我執が彼を死に追いやったのか知り得ない」という文へと続く。 このように尹錫悦政権で起きた、梨泰院惨事▽海兵隊員C上等兵殉職捜査外圧▽KAIST「口封じ」事件などを一つひとつ列挙してから、彼らは「私たちはもう廃墟の中に恥をさらしてとどまることなく、人生において人間らしさを回復するために努力する」と述べつつ、尹大統領の退陣を要求した。 公州大学の教授たちは尹大統領に対して「キム・ゴンヒ女史特検とC上等兵特検を受け入れ、下野せよ」と述べた。「民主主義の回復と国家的危機の克服を願う国立公州大学の教授」49人は時局宣言で、「1987年の民主抗争以来、40年近く蓄積されてきた民主主義の時間が止まった。キム・ゴンヒ氏が関連するドイツモーターズ株価操作事件、ソウル楊平(ヤンピョン)高速道路特恵疑惑事件、C上等兵死亡関連疑惑事件などについて、違法行為を立証する証拠が山のように積み上がっていっているにもかかわらず、検察には積極的に真実を明らかにしようという意志がないようにみえる」と述べた。 続いて「大統領選挙の党内予備選挙の過程からあらゆる脱法的行為があったことが、ミョン・テギュン氏の自白で確認された。(しかし尹大統領は)候補公認への介入はなかったという嘘で、国民をまたも怒らせている。今や多くの国民は特別検事制の即時実施を求めている」として、「尹大統領は特検制を受け入れ、自ら下野の決断を下すべきだ」と強調した。 済州地域の75人の大学教授は時局宣言で、ブランドバッグ受け取りと株価操作疑惑の調査のためのキム・ゴンヒ特検の即時受け入れ▽国政の全面刷新などを要求。そして「このような要求が受け入れられないなら、直ちに大統領職から下野せよ」と述べた。 釜蔚慶の29の大学と2つの研究所、独立研究者たちは、尹大統領の退陣を求める14日の時局宣言に結集しつつある。参加を表明した教授や研究者は、13日午後12時30分現在で624人。時局声明の発表を準備している昌原大学のユ・ジンサン教授(建築学)は「保守色の強い釜蔚慶地域でこのように多くの教授や研究者が時局宣言に参加していることについて、尹錫悦大統領と政府が事態を重く受け止めてくれることを願う」と述べた。 一方、参与連帯、民主社会のための弁護士会(民弁)などの84の市民社会団体が集う「拒否権を拒否する全国非常行動」は、尹錫悦大統領の「キム・ゴンヒ女史特検法」受け入れ、選挙・公認介入の真相究明を求め、今週末に「市民行動」に立ち上がる。 「拒否権を拒否する全国非常行動」は13日、ソウル光化門広場で記者会見を行い、16日午後5時30分に光化門(クアンファムン)前で「キム・ゴンヒ特検受け入れ、国政壟断糾明! 尹錫悦を拒否する市民行進」を開催することを発表した。 民弁のユン・ボンナム会長は、「尹大統領は先週の国民向け談話で形式的な謝罪をするふりをしつつ、すべての疑惑は政界やメディアの不当な攻勢に過ぎないと言って国民を訓戒した。本当に反省と恥を知らない」とし、「反省と恥を知らない尹政権を共に厳しく批判し、責任を問おう」と述べた。進歩大学生ネットのカン・セボム全国代表は、「この1カ月間、大学キャンパスで『尹錫悦退陣国民投票』の投票所を設置する度に、保安要員や教務処がやって来て撤去しろと脅してきた」とし、「毎週行われる尹錫悦政権退陣市民大行進に若者、学生も参加する」と述べた。 イ・ジヘ、ソン・インゴル、チュ・ソンミ、コ・ナリン、シム・ウサム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )