「社会を明るくする運動」で法務省と吉本興業がコラボ。今年は保護司をクローズアップ
昭和26年からスタートし、今回で74回目を迎える「社会を明るくする運動~想う、ときには足をとめ~」強調月間のキックオフイベントが7月5日、東京・霞が関の法務省内で行われた。 この運動はすべての国民が犯罪・非行の防止と犯罪・非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい社会を築くための全国的な運動。吉本興業は第66回からこの運動で法務省とコラボしている。 イベントは2部制で行われ、第1部では小泉龍司法務大臣が「『社会を明るくする運動』は犯罪や非行をした人たちの再犯防止や立ち直りについて国民の皆様方に理解を深めていただき、それぞれの力を合わせて、安心で安全な明るい地域社会を作っていくことを目的とした全国的な運動。この運動は全国各地において、地方公共団体や保護司をはじめとする更生保護ボランティアの方々が中心となって取り組んでいただいている」などと運動の趣旨を説明。
そして「イベントの第1部では海外の更生保護ボランティアの方々から各国の取り組みについてご紹介をいただくことになっています。本年4月17日にオランダのハーグで開催された『第2回 世界保護司会議』において『国際更生保護ボランティアの日』の宣言が採択されたことを踏まえて、この企画を皮切りに関係各国の交流をより密にしていきたいと考えています。第2部では吉本興業のタレントさんをお招きして、本年における吉本興業と社会を明るくする運動とのコラボ企画についてご紹介していただきます。これらをきっかけに幅広い年齢層の方々に更生保護やそれを支えてくださるボランティアの方々に興味を持っていただければ幸いです。皆様方もご存じかと思いますが、先般、滋賀県で保護司の方が亡くなられるといういたましい事案がありました。亡くなられた保護司の方は生前、この社会を明るくする運動を含め、地域における犯罪や非行からの立ち直り支援に情熱を持って取り組まれていらっしゃいました。この運動にしっかり取り組み、更生保護や保護司について周知・広報することにより、こうした保護司の方々のかけがえのない活動を国民の皆様方により深く、ご理解いただきたいと考えております。本年も社会を明るくする運動をどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶した。 「世界につながる“地域のチカラ”」をテーマとした第1部ではシンガポールとタイからリモートで各地域の取り組みについて紹介された。