35年で18台!若気の至りでイタリア車の世界へ「アルファ ロメオが車歴の大部分を占めた30代でした」【コニサーの車遍歴】
昨春に手に入れたジュリエッタ・クアドリフォリオ
そして、50歳代も後半に差し掛かった2023年。今後もハイブリッドを含む電動車を所有することは極力避けて、純ICE車で車歴をまっとうしたいという思いを抱きはじめていた。そのかたわらUp!はとても頑丈で、壊れそうな気配もないながらも、この先もずっと乗る心境にはなれなかった。 さらにいえば、もはや死滅しかかっているマニュアル車を選択肢の多い今のうちに購入し、部品供給がなくなる、あるいは自身がマニュアル車を運転できなくなるまで、可能な限り長く乗りたい。どうせならば、もっとも好きなブランドのひとつであるアルファ ロメオに戻りたいと考え、まだUp!購入からさほど経過していない時期から探し歩いたあげく、ようやく昨春に手に入れたのが現在の愛車。日本仕様にマニュアルが設定されていた最後のアルファ ロメオ、2014年型「ジュリエッタ・クアドリフォリオ」である。 いっぽう20年前に勇んで入手したのはいいけれど、結局は持てあましてしまい、AMWでもおなじみ高桑秀典さん宅に長らく預かっていただいている1956年型ジュリエッタ・スプリントは、これからレストアを施したのちに手放そうと心に決めている。 こうしていささか消極的、あるいは消去法的な理由で選んだジュリエッタ・クアドリフォリオ。かつての145やGTVほどの刺激は求められないながらも、今こうして毎日乗っているとジワジワと好きになってきている。 初の愛車たるフィアットX1/9から数えて、35年間で18台。この台数が多いか少ないかは筆者自身にも分からない。また、依然として黒歴史を重ねている感がなくはないものの、それでも存外悪くない車歴だったのかな……?とも感じているのである。
武田公実