◇ACLE第3節　神戸2―0蔚山（2024年10月23日　蔚山総合運動場） 　神戸がFW宮代大聖（24）の2ゴールで蔚山を粉砕した。「両方ともしっかり守備から入って。2点目はヨシ君（武藤）からのボールが素晴らしかった」と宮代。1点目は前線からプレスをかけて奪ったボールをそのままペナルティーエリアに持ち込んでDFの股を通して決めたもの。2点目は狭いスペースでFW武藤嘉紀（32）とワンツーを決めてフリーになったところに武藤から絶妙クロス。難なくヘディングで決めた。 　18日にFC東京に0―2で敗れたが、敵地の蔚山戦は2人を変更しただけで、FW大迫勇也（34）やDF酒井高徳（33）も名を連ねた。吉田孝行監督（47）は前日会見で「蔚山は一人ひとりの質も非常に高いですし、攻守にアグレッシブなチーム。自分たちも負けないように、持っている力を出しきって勝って帰りたい」と話した通り、J1優勝争いを続ける布陣のまま、前線からのハードワークで蔚山を追い詰めた。GKの横パスからプレスをかけて、中盤でボールを奪ってショートカウンターにつなげる。宮代の先制ゴールはまさにこの姿勢から生まれたものだ。 　後半32分、蔚山MF江坂任（えさか・あたる＝32）のスルーパスからカウンターを食らったが、GK前川黛也（だいや＝30）が蔚山FWチョ・ミンギュとの一対一を止めて失点を許さない。宮代は「アウェーで勝ち点3を拾えたのは大きい」と胸を張った。神戸は2勝1分けとし、来月5日に3連勝で首位を走る光州（韓国）とホーム・ノエスタで対戦する。