定検中の伊方原発3号機、原子炉をいったん停止 装置不具合の復旧に時間(愛媛)
四国電力は7日、定期検査中の伊方原発3号機で発生した「炉内核計装装置」の不具合について、復旧に時間を要することから、起動した原子炉をいったん停止すると発表した。予定日の9月30日からずれ込んでいる送電開始の日程は現段階で不明としている。プラントや環境への放射能の影響などはないという。県はA区分異常(即時公表)として発表した。 7日午後5時10分ごろ、原子炉の停止操作を開始し、6時59分に停止させた。伊方原発の定検で原子炉起動から送電開始の間に原子炉を停止させるのは初めて。 原子炉は9月29日に制御棒を抜き起動。30日に安定的に核分裂が続く臨界に達し、その後、出力を約8%まで上げていたが、今月1日に装置の不具合が発生。7日に運転停止を決定し、県や伊方町、原子力規制委員会などに報告した。
愛媛新聞社