マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ（資料）＝2024年8月本紙撮影

　マカオ政府衛生局（SSM）は1月8日夜、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは5日ぶり。 　今回感染確認された患者はマカオ人の男性（32）で、潜伏期間を含む2024年12月29日から1月1日にかけてベトナムを訪れており、マカオへ戻った後の1月3日に発熱と筋肉痛が出現し、同日私立総合病院の鏡湖醫院を受診。その後も症状が持続したため、8日に同院を再受診し、検査を経てデング熱感染が確認された（Ⅱ型）とのこと。目下、患者は入院治療を受けているが、容体は安定しているという。また、患者と同行及び同住の家族に体調不良は出現していないが、予防的措置として患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。 　デング熱は蚊を媒介とする感染症。一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月（1件）、5月（1件）、6月（2件）、7月（1件）、10月（18例）、11月（12例）、12月（4例）の計39例、当地感染が10月（1例）、11月（8例）の計9例に上った。なお、10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。今年は輸入性のみ3例で、渡航歴はタイが2人、ベトナムが1人。 　マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人／平方キロ。