センバツ広陵・呉 選手紹介/10 広陵・石原勇輝投手/呉・福永迅投手 /広島
<第91回選抜高校野球> ◇初速アップに手応え 広陵・石原勇輝(いしはら・ゆうき)投手(2年) 昨秋の明治神宮大会で先発登板し、三回まで星稜(石川)打線から6奪三振。しかし四回、6長短打などで7点を失った。制球には自信があったが、「力みすぎて、球が高めに抜けてしまっていた」と唇をかみしめる。 全国トップクラスと渡り合うため、今冬は低めへの制球力を高めつつ、球速を上げようと投球フォームを模索した。体重移動を意識し、より強く踏み込むようにしたことで「初速が増した」と手応えを口にする。 甲子園では「低めに集めてゴロを打たせたい」と意気込む。尊敬する人は中井哲之監督。呉市立川尻中学出身。 ◇唯一のサイドスロー 呉・福永迅(ふくなが・じん)投手(1年) チーム唯一のサイドスロー投手だ。120キロ台の直球と、スライダー、カーブ、チェンジアップで打者のタイミングを外す。「捕手のミットをめがけ、テンポ良く投げるのが身上」と力を込める。 小学3年で軟式野球チームに入り、投手と内野を兼任した。「中学3年の時に中村信彦監督と出会った。笑顔が印象的で、市呉を選んだ」。しかし練習は厳しく、「想像以上だった」と笑う。 くよくよしないタイプで、寝付きは良いという。「少しでもいいから、甲子園のマウンドに立ちたい」と、日々イメージを膨らませる。竹原市立竹原中学出身。