ストレスを感じたら「毛布にくるまってお茶を飲め」⁈ 風邪予防や、肌荒れ、メンタル改善にも役立つ「お茶」3選
風邪を予防するためにも、寒い日に冷えた体を温めるためにも、役立ってくれるのが「お茶」。お茶は毎日の生活のなかで、体内の炎症を防ぐという重要な役割も果たしている。 【写真】いくつになってもパワフル!ジェニファー・ロペスから盗むべき39の健康習慣 アメリカの管理栄養士ボニー・トーブディックス氏は、「体が感染症やケガから自身を守ろうとする仕組み、それが炎症です」と説明する。ただ、闘うべき相手がいない場合でも免疫系が活発になったために炎症が起こり、それが慢性化する場合がある。それが、糖尿病や心臓病、関節リウマチなどの疾患につながることもあるそう。 体が炎症と闘うためには、食べるものに注意することが重要。揚げ物や赤身肉、糖入りの炭酸飲料、トランス脂肪酸を含むものなど、炎症を起こす可能性があるものを避け、脂肪が多い魚やベリー類、葉物野菜、オリーブオイルなど、抗炎症作用がある食品をより多く食べるようにすることが、闘う方法のひとつとなる。 また、体を炎症から守る天然の化合物、ポリフェノールが豊富に含まれているお茶を飲むことも効果的であることがわかっている。『米国内科学会紀要(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン)』に2022年に発表されたイギリスでの大規模研究の結果によれば、1日2杯のお茶を飲む人の全死因死亡率は、まったく飲まない人と比べて低いことが示されている(その効果は、ミルクや砂糖を加えず、ストレートでお茶を飲んでいた場合に最も大きくなっている)。 トーブディックス氏は、体はストレスを感じたときに、炎症を起こす可能性があるホルモンを放出することを覚えておくべきだとしている。そして、「毛布にくるまり、お気に入りのマグカップにいれたおいしいお茶を飲んでくつろぐことは、最高のストレス軽減策のひとつになる」とのこと。「お茶は、誰かにハグしてもらうような温かさと安らぎを与えてくれます」 そこで、お茶のなかでも特に高い抗炎症作用を持つ次の3種類を覚えておこう。
1. 緑茶
日本人にとっては、もっとも馴染みの深いお茶の1つ。 管理栄養士のアリッサ・パチェコ氏は、「緑茶は、カテキンと呼ばれるポリフェノール化合物を豊富に含みます。茶カテキンのなかには、エピガロカテキンガレート(EGCG)と呼ばれる特に作用の強いポリフェノールが含まれています」と説明する。また、「EGCGに炎症を抑える効果があることは、研究結果によって示されています」とのこと。 そのほか緑茶には、がんや心臓病のリスクの低減にも関連しているとみられている。