吉村知事 大阪北区を中心としたエリアで「クラスター発生の可能性」に言及
3月31日に吉村知事はクラブやバーなどの利用自粛を呼びかけ
吉村知事 大阪北区を中心としたエリアで「クラスター発生の可能性」に言及
大阪府の吉村洋文知事は1日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。吉村知事は、前日に新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、府民に「ナイトクラブ、バーなど、夜から早朝にかけ密室で接客するエリアの利用は自粛をお願いしたい」と呼びかけたが、1日の会見でその理由として、クラスター班の調査などの結果、大阪市北区を中心としたエリアで、一定のクラスターが発生している可能性が高いことを挙げた。 【中継】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年4月1日)
大阪市北区を中心としたエリアでクラスター発生か
会見によると、クラスター班の調査などの結果、現在判明しているものとして、大阪市北区にある「ショーパブ」で4人、「クラブ」で6人の客や従業員の感染が判明したこと、行動履歴から14人(うち3人は府外在住)がクラブなどで飲食をしたと考えられ、その濃厚接触者などほかに4人の感染も確認されているという。 吉村知事は「3蜜(密閉、密集、密接)がそろうような条件の中で、夜のいわゆる接客を伴う店」と述べ、ショーパブについては、従業員やダンサーについて、1日に検査にまわっている状況であると述べた。 ただ、感染者からの聞き取りは難しく、行動履歴の解明が非常に困難な点もあるが、クラスター班の分析では、ナイトクラブなど接客を伴う飲食の場で感染したと疑われる事例が複数確認されているとしている。
店の名前は同意がないため公表できず
また、店の名前については「本来公表すべきだという考えですが、その店の同意がない限り公表することができません。そのお店の同意がない限り公表することができません。いまこのお店に同意を求めていますが、クラブについては同意を得られないという状況です」と説明した。 吉村知事は「ナイトクラブとか接客を伴う事例が確実に増えてきているので府民、市民のみなさんによびかけ、現実にクラスターが発生していると思います」と述べた。
病床は現在600床、今後は1000床の目途もついている
今後の対策については、保険医療対策として、稼働病床と非稼働病床を合わせ、現状で600床の確保についてはできているとした。それに加え、今後は廃止した病棟の確保なども行い、合わせて1000床の確保の目途もついているとも述べた。