32歳で「実家暮らし」ってダメですか? 友人に「子ども部屋おばさん」とからかわれました。家賃や食費は払い、家事もやっています…
一般的には、30歳を過ぎるころになると社会人として自立し、1人暮らしをしたり家庭を持ったりする人が増えてきます。しかし、32歳で実家暮らしをするのがダメかどうかは、その人の価値観や状況などによって異なります。毎月決まった額を家賃や食費、光熱費として入れることで、親子仲良く暮らしているケースも多いことでしょう。 本記事では、実家暮らしの人が家に入れるお金の平均額について解説します。
実家暮らしが家に入れている平均額とは
MoneyGeek編集部が主体となり、2023年6~7月にかけて実施した調査結果の一部を紹介します。同調査では、実家暮らしをしている20~50歳代の独身の社会人(1000人)を対象に、毎月家に入れるお金についてのアンケートを実施しました。 家にお金を入れているかどうかについては、全体の約6割が「はい」と回答しており、家にお金を入れる派が主流だといえます。また、家に入れるお金の全年代平均は約5万4000円でした。ただし、金額については世代によって差があり、20代は約3万3000円、30代は約4万2000円、40代は5万9000円、50代は約7万5000円となりました。 一般的に、年齢に応じて年収も増えていくケースが多いことから、20代と50代では大きな差がついたと考えられます。 アンケートの平均額を参考にすると、32歳の場合は「4万円前後」が家に入れるお金の目安だといえます。家にお金を入れると回答した人の平均年収は約340万円ですので、自分の年収と比較して、家に入れる金額を決めるのもひとつの手です。家事案分なども踏まえて、同居する家族とも相談しておくのが理想的でしょう。
実家暮らしの主なメリットは3つ
友人から「子ども部屋」とからかわれたとのことですが、それはあくまでその人の価値観であり、32歳で実家暮らしをすることが必ずしもダメなわけではありません。大事なのは「自分はどのような暮らしがしたいか」です。実家暮らしの主なメリットをまとめたので参考にしてください。 ・お金がたまる 実家暮らしの1番のメリットは、1人暮らしと比べて家賃や生活費の負担が少なく、金銭的に楽なことです。貯金や投資に回す余裕も生まれやすくなります。趣味や自己啓発に使えるお金も増えるでしょう。 ・家事の負担が少ない 実家暮らしの場合、自室以外の掃除や料理、洗濯、食材や日用品の買い出しなどは家族がやってくれることが多いでしょう。1人暮らしでは、疲れているときや体調が悪いときであっても、すべて自分で行わなくてはなりません。 ・話し相手がいるので寂しくない 家族がいれば、仕事の愚痴や悩みなども聞いてもらえます。孤独を感じにくく、気分転換も図りやすいでしょう。ペットの存在がいやしになる場合もあります。ただし、寂しさを感じないことや実家の居心地が良いことで、婚期が遠のく可能性は否定できません。
生き方の価値観は人それぞれ
自分が今の実家暮らしの生活に満足しているのならば、友人の言葉は軽く聞き流して、自分の考えを貫きましょう。ただし、年齢的に実家暮らしに限界を感じているならば、行動を起こすときかもしれません。今後自分がどのような生き方をしたいのか、それに実家暮らしがふさわしいかどうかをよく考えて、1人暮らしなどの選択肢も検討してみるとよいでしょう。 出典 MoneyGeek「実家暮らしは家にお金をいくら入れる?平均は54,009円で年代別では50代の約7.5万円が最も高い 」 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部