意外に長い友好関係 食べて踊ってスペインに親しむ
スペイン版“熊野古道”も
昨今、日本は多くの外国人が観光で訪れるようになり、政府も訪日外国人観光客の誘致を積極的に推進しています。観光立国を目指す上でも、諸外国と友好親善を深めて相互理解を進めることは重要です。 スペインは、アメリカ・フランスに次いで世界3位の外国人が観光で訪れる国です。2014年にスペインを訪れた外国人は約6500万人。地理的条件や欧州の広い範囲で単一通貨「ユーロ」が使えるなど条件は異なるので単純比較はできませんが、日本の3倍以上の数を誇っています。
スペインの有名な観光地には、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(エル・カミーノ)」があります。これはキリスト教の聖地巡礼路を徒歩で巡るもので、世界各国から観光客が集ります。日本にも似たような修験道「熊野古道」があり、2004年に世界遺産に認定されています。「熊野古道」は世界遺産に認定される前から「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」と友好関係を築き、互いに観光振興で協力しています。 今回のイベントを通じて日本とスペインの相互理解が進めば、観光分野のみならず両国にとってさまざまな面でプラスになることは間違いありません。 (小川裕夫=フリーランスライター)