意外に長い友好関係 食べて踊ってスペインに親しむ
THE PAGE
日本とスペインの友好を深める「フィエスタ・デ・エスパーニャ」が11月28日、29日の2日間、東京・代々木公園で開催されました。
400年以上前から友好関係
一般的にヨーロッパ旅行で人気があるのはフランスやイギリス、イタリアなどです。スペインに足を向ける日本人は多数派ではありません。そのため、日本とスペインはあまり友好関係がないように感じてしまいますが、日本とスペインが友好関係を築いたのは400年以上前の江戸時代にまでさかのぼります。 伊達政宗の家臣だった支倉常長が慶長遣欧使節団を率いて、スペイン国王に謁見。そこから日本とスペインの交流は始まりました。その後、江戸幕府は鎖国政策へと舵を切ったため、日本とスペインの友好関係は一時的に途絶えました。それでも日本とスペインは、長い友好の歴史があります。
日本人がスペインと聞いてイメージするのは、「サッカー」「闘牛」「フラメンコ」「ガウディ建築」などでしょう。決して関心がない国ではありませんが、スペイン文化やスペイン語にまで関心を寄せる人は決して多くありません。現在、日本とスペインの間に航空機の直行便は運行されておらず、そうした背景もあって日本にとってスペインは遠い存在なのです。そんなスペインをもっと身近に感じてもらおうと企画されたのが「フィエスタ・デ・エスパーニャ」です。
「『フィエスタ・デ・エスパーニャ』は、今回で3回目の開催になります。前回・前々回ともに、来場者は2日間で10万人を超える大盛況でした。前回までは、中南米をはじめとするスペイン語圏の国々の参加も受け付けていましたが、今回はあくまでスペインだけに特化して開催しました」(フィエスタ・デ・エスパーニャ事務局) 会場にはスペイン料理を振る舞う露店が軒を連ね、多くの来場者がスペイン料理に舌鼓を打ちました。メインステージでは、フラメンコ―ショーやラテン音楽の演奏、スペイン語講座といった催しが行なわれました。