存在感のない首相の言葉 「またトラ」相手はヤバいよ 書く書く鹿じか
日本語の危機はこれだけではない。政治家の言葉の貧弱さである。韓国で非常戒厳(戒厳令)を宣布した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が弾劾された。中東シリアではアサド独裁政権が倒れた。石破茂首相と林芳正官房長官が同じコメントをした。「特段かつ重大な関心を持って事態を注視している」。今年の10大ニュースが確実な国際情勢の急変に、紋切り型では日本の存在感を示せない。
年明けには米国でトランプ氏が2度目の大統領に就任する。石破首相には手ごわい相手だ。ヤバいよ、ヤバいよ!(元特別記者 鹿間孝一)