今年もコメ価格高騰継続か…JA新潟中央会長「下がる見込みがない」、民間在庫量が昨年と同水準
JA新潟中央会の伊藤能徳会長は7日、新潟市中央区で記者会見し、国が示す主食用米の国内の民間在庫量を踏まえ、2025年も米価の高値が続くとの見通しを示した。
民間在庫量は、卸売業者や生産者が抱える在庫量のこと。米不足に陥った昨年は6月末で全国で153万トンだったのに対し、25年6月末は現時点の見込みで158万トンと、前年とほぼ同水準となっている。
適正な在庫量は180万~200万トンとされ、これを下回ると米不足が生じる恐れがある。猛暑や大雨など、天候の影響のほか、昨年は能登半島地震などの災害が発生し、ストック用として過剰に購入された影響などがあるとみられる。
新潟米も23年産米、24年産米と生産目標を達成できず、25年6月末の県内の民間在庫量は適正量(13万7000トン)を下回る見込み。県やJA新潟中央会などでつくる県農業再生協議会は、25年産米の主食用米の生産目標を24年産米から3%増の56万2400トンに決めている。
伊藤会長は「現在も米のスポット価格が高騰しており、価格が下がる見込みがない」と話した。