「プロギア RS X」シリーズのキーワードは「4つの穴」!? ツルさん・ルイゴルフさんの新作ギア選び
打感と音が良かったという「RS」モデル
「もっと飛ばせるはず」ということで、次にルイゴルフさんには「RS X」シリーズの「RS」というモデルを打ってもらいます。これはどのような特徴があるのでしょうか。
【ツ】3モデルの中では最もスタンダードなヘッドです。歴代の「RS」シリーズは「RS」と「RS F」の2モデルでしたが、より万人向けなのが「RS」です。 【ル】すごく打感がいいし、音が気持ちいいです。でも全体的に右方向に飛んじゃいました。 【ツ】ヘッドというよりもシャフトがルイゴルフさんには合ってないです。ヘッドスピード47メートル/秒くらいあるルイゴルフさんだと、50グラム台前半の純正シャフトは軽くて、しなりすぎてしまう。インパクトでフェースがスクエアに戻ってきませんでしたね。 「RS」は打感と音が良かったというルイゴルフさん。最後に「RS F」を試打します。「F」はどのような意味なのでしょうか。 【ツ】わかりやすく言えばフェードの「F」です。そもそも「RS」はリアルアスリートという意味でアスリート向けのブランドなのですが、その中でも「RS F」はハードヒッター好みのヘッドになっています。 【ル】構えた瞬間にすごく良い顔だと思いましたし、1球目から完璧なショットが打てました。左に行かない安心感があるので、思いっきり振れるのが良いですね。 【ツ】ルイゴルフさんのような左へのヒッカケが怖いタイプにはオススメです。純正シャフトも50グラム台後半のツアーAD系なのでしっかり感があると思います。データ的にもスピン量が2200回転前後だったので理想的です。キャリーで260ヤードを超えていましたね。 【ル】ボールスピードも70メートル/秒も出ていたので完璧です。
ロフト角やライ角の調整機能に優れた「RS X」シリーズ
「RS F」のヘッドに手ごたえを感じたルイゴルフさん。そこで「ロフトを立ててみては?」と提案されます。
【ツ】実は「RS X」シリーズは調整機能も一新しています。ヘッドを外して接合部分を見ててください。 【ル】えっ、何ですかこれ? 穴が4つも開いていますけど… 【ツ】前作までは穴が2つだったのですが、今作から4つにしています。 【ル】そもそも他メーカーのように穴を1つにしていないのはなぜですか? 【ツ】プロギア独自のこだわりで、1つの穴にしないことで調整用のネジとシャフトの軸をズラしているのです。そのズレによってヒールの下側の部分をたわみやすくしています。 細かいところから、反発性能とボール初速にこだわっているといいます。 【ツ】プロギアは昔からそういうメーカーなんです。「RS X」シリーズでは穴の数を増やしたことによって、ライ角やロフト角の調整幅が広がったのも大きな進化です。 【ル】僕の場合、10度のヘッドからロフト角とライ角を0.75度プラスしたくらいが良かったですね。持ち球の少し右に出てからドローしてくるイメージを出しやすかったです。 プロギアのドライバーを試打したルイゴルフさんと、モデル選びのアドバイスをくれた鶴原さんに感想を聞いてみました。 【ル】思っていたより顔もかっこよくて、打感も良かったです。飛距離性能も十分あるし、日本メーカーの魅力が詰まっていると思いました。「RS F」は左に行かないですし、適度なやさしさもあるのが良かったです。 【ツ】今作で7代目となる「RS」シリーズですが、前作から調整機能を完全リニューアルしただけでなく、さらにギリギリの初速とやさしさにこだわっています。慣性モーメントの高い「RS MAX」はやさしいだけではなく、見た目にも違和感がない形状に仕上げています。スタンダードな「RS」はヘッドスピードが40メートル/秒前後のシニアゴルファーでも使いこなせます。そしてルイゴルフさんが選んだ「RS F」はつかまりにくいというだけではなくて操作性が高い。パワーヒッターでスピン過多に悩んでいる人にオススメです。