【いわき平競輪・GⅠ日本選手権】GⅢで2予敗退が続いた山口拳矢がダービー連覇へ決勝進出
<4日・いわき平競輪・5日目> 山口拳矢が連覇へ王手をかけた。準決9R、眞杉匠の関東3車が打鐘前に先行し、打鐘とともに寺崎浩平が叩きに行く、壮絶なもがき合いになった。山口は後方で脚をためて、終3角手前からようやくスパート。関東3車で決まりそうな展開を、6番手から一気に捲り上げてアタマまで届かせた。 近況はGⅢで2場所連続2予敗退などピリッとせず、今節は「連覇と言われても、優勝するほどの感じではない」「SSの器じゃない」と口にしていた。それが準決1着で決勝まで乗ってきたのだから、勝負師としての能力の高さを感じさせる。 もちろんここまできたら「ようやく連覇のスタートラインに立てました」とV2を狙う。「アップの感じが良くなってきた。こんな感覚はあまりない。昨年以来」と、1年前の平塚を思い出していた。初GⅡ制覇の2021年9月岐阜の共同通信社杯も、昨年のVも決勝は単騎戦。17、18年の三谷竜生以来、史上8人目のダービー連覇も現実味が十分ある。