注目集めるミスタードラゴンズの去就 2000安打達成のベテラン野手の移籍はあるか? 球界OBも注目「話をしてもらいたい」
いよいよペナント争いも大詰め。上位球団がし烈な優勝争いに臨む中、下位球団では来季を見据えた血の入れ替えが進んでいる。 【動画】頼りになる男!大島洋平が放った「46イニングぶり」のタイムリーの映像 リーグ5位の中日は9月16日、中継ぎの田島慎二が今季限りで現役を引退すると発表した。田島は16年に開幕から31試合連続無失点記録、17年にはストッパーとして34セーブを挙げるなど、一貫してブルペンを支えた。今季は登板1試合に終わっていた。 チームも残り試合が少なくなる中、若手起用に切り替えている。そんな中で話題を呼んだのは、6日に行われた選手入れ替えだった。 大島洋平、高橋周平を抹消、代わって鵜飼航丞とクリスチャン・ロドリゲスを昇格させた。 昨季2000本安打を達成し、「ミスタードラゴンズ」ともいわれるベテラン外野手の大島は今季はここまで75試合に出場、代打での起用が主となっている。打率「.198」、0本塁打、5打点。 今季で2年契約が終了、来季が40歳シーズンとなる大島の去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は16日に自身のYouTubeチャンネルに「【どうなる?中日大島洋平】三拍子揃うも「正直かなり厳しい…」移籍の可能性はあるのか!?ベテランは技術よりも〇〇が大事になる!!高木豊が大島の去就について語ります」と題した動画を更新。大島の去就について独自の見解を語っている。 まず今回、9月上旬に大島が抹消となったことには若手への切り替えという点で仕方がない面があるとはいえ、「(首脳陣と)どういう話し合いをして外したのか。気になるところ」とした。 その上で、高木氏は大島に求めるポイントについて語った。「確固たる技術を持っている」「走攻守そろった選手」と認めながら、年齢も上がってきたことで「自分はさておき、若手を鼓舞するとか」といった姿勢が欲しいとした。 巨人でいえば、長野久義や小林誠司が果たしている役割としながら、チーム全体を見渡して、前に進ませるような役割を求めた。そういった姿勢は今後の指導者への道を見据えても生きてくるとした。 来季以降に関しては、現場首脳陣の意向も重視されるとして、大島には「今後野球人生をどうしていきたいのか」という自身の方向性を、指揮を執る「立浪監督とかと話をしてもらいたい」と話し合いを勧める場面もあった。 他球団移籍に関しては年齢的なものなどを加味しても厳しいとしながら、将来の指導者を見据えるのであれば、「同じチームで勉強させてもらったほうがいい」とした。 大島は今季でプロ15年目、19、20年に最多安打のタイトルを獲得するなど、球界を代表する打者として地位を築いた。常勝軍団時代の中日を知る数少ないベテラン選手ともいえる。 果たして今後のキャリアをどう描いていくのか。背番号8の存在が今後も注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]