藤野恵実がぶっちぎりでインフィニティリーグ制覇。「まだまだ高い壁でいるために」デビュー20周年のベルト獲りに意欲【修斗】
プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.1 – 2部」(1月28日、東京・ニューピアホール)で「インフィニティリーグ2023 女子ストロー級」が最終戦を迎えた。宝珠山桃花(勝ち点6・赤崎道場A-SPIRIT)vs 杉本恵(勝ち点5・AACC)、藤野恵実(勝ち点7・JAPAN TOP TEAM)vs 吉成はるか(勝ち点3・パラエストラ小岩)の2試合が行われ、ここまでトップだった藤野が勝ち点3を積み上げ勝ち点10として優勝を果たした。2位には勝ち点7の杉本が入り、年内に藤野と杉本による初代女子ストロー級王座の決定戦が行われることとなった。 この日を迎えるまで藤野が勝ち点7でトップを走り、宝珠山が勝ち点6、杉本が勝ち点5、吉成が勝ち点3で続いた。先に行われる宝珠山vs杉本戦の結果次第では吉成にも逆転優勝の可能性がある混戦となったが、藤野は1Rで勝利を上げれば勝ち点11でトップをキープし優勝。藤野が2R以降に勝負を持ち越した場合は宝珠山と杉本にも逆転の目が出てくるのだが、どちらにしても1R決着で勝ち点4を上乗せし、後から試合をする藤野にプレッシャーを掛ける必要がある。藤野はその結果を見た上で試合をするため、勝ち点1差とはいえそのアドバンテージはあまりにも大きかった。
先に試合を行ったのは宝珠山と杉本。 1R、ともにパンチを出し合う中、杉本が組み付くとケージに押し込みテイクダウンを狙っていく。ともにヒザをコツコツも動きが止まりブレイク。スタンドで打ち合うもすぐに杉本が組み付きケージに押し込む。宝珠山も押し返すが、杉本はケージに押し付けヒザ。ここも動きが止まりブレイク。スタンドで宝珠山がパンチから左ロー。これをキャッチした杉本がテイクダウン。サイドポジションから鉄槌。腕十字を狙うが宝珠山がしのぐとバックに回りスリーパーを狙うが極められず。 2R、杉本がすぐにタックルからテイクダウン。パウンドを落としていく。宝珠山はケージを使って立ちにいくが杉本は許さず。もぐってからタックルの宝珠山が立ち上がることに成功。押し込むが杉本が体勢を入れ替える。宝珠山も押し返すが、杉本が押し込みコントロール。ブレイクとなりスタンドの攻防となるが、すぐに杉本がタックルからテイクダウン。宝珠山はケージまでにじり寄る。フロントチョークを狙うが杉本は許さず。立ち上がった宝珠山だが、杉本はここもタックルからテイクダウン。杉本はパウンド、宝珠山は下から腕を手繰るが取り切れず。 判定はジャッジ3者とも20-18で杉本が勝利を収め、勝ち点を7に伸ばした。この時点で藤野と勝ち点で並んだ。